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65才BESTY・腎移植へのMasterplanその後⑬2024年12月3日~移植後6カ月越え~

ついにずっと目標にしてきた11月23日を迎えた。移植後6カ月突破!!! 何がうれしいって、担当医が以前「術後6ヵ月過ぎたら、お刺身食べていいですよ」と言ってくれていたこともあって、これでやっとやっと大好物のお寿司が食べられる。この喜び、この幸せ…。
その日、夫とふたりで寿司とドーナツでお祝いした。やはり、寿司はうまい。イクラ、ウニ、中トロ、最高!

お祝いと言えば私にはもうひとつ、とってもめでたいことが起こった!
術後3カ月間、感染対策でほぼ家にひきこもっていたとき、暇を持て余していた私は、公募エッセイなるものに応募した。
せっかく腎移植といういいネタを持っているのだから、それを無駄にしたくないとフリーライターの血が騒いだのである。
『公募ガイド』などを見て、2000字以内で且つメールで送れる手軽なもののみ、3作品ほど。
その中の最初に応募したエッセイが、なんと最優秀賞に選ばれたのだ!

11月1日に発表があり、28日に半蔵門のホテルで表彰式が行われた。あんなにもきらびやかな席に招かれたのは、何年ぶりだろう。ここ数年、いや下手したら20年くらい、結婚式にも参列したことなかったし。
胸に大きな花をつけてもらい、名前を呼ばれたら壇上に上がってまるで卒業式の卒業生のように厳粛に表彰状と副賞の10万円をいただく。これは夢の中のことではないだろうか、と思えるくらい現実離れした高揚感を味わった。
表彰式の後は部屋を移り、親睦会が行われた。ホテルならではの豪華なごちそうが並んでいる中での立食パーティー。中にはお刺身もあり、恥ずかしながらマナトの言うところの「理想の5人グループの魔法陣」を刺身だけで3パターンも完成させて食べてしまった。もう1、2パターンくらいいきたかったけど、「もうええでしょう」と、どうにか自分の欲を抑え込んだ。
ステキな出会いもあり、実に有意義で楽しい心躍るひとときを過ごすことができたのでした。

この、喜ばしい出来事は、腎移植の先輩でもあるあおちゃんにも報告した。
すると「めちゃくちゃ嬉しい」と大喜びしてくれて、なんとお祝いにパック入りのオーガニック赤ワインをプレゼントしてくれたの。しかも作品のコピーを渡したら、息子さんと一緒に読んで、涙が止まらなかったって!
そういや表彰式の会場で表彰前に私の文章が紹介されたんだけど、親睦会で握手を求めてくださった男性が「いい文だったよ。オレ、泣いちゃったもん。他にも泣いてたやついたよ」と言ってくださったっけ。決して涙を誘うつもりで書いてはいないんだけど。

さらに12月3日の受診日、担当医に「腎移植のことを書いて公募エッセイに応募したら、最優秀賞に選ばれました」と表彰状を見せたら、スマホで写真を撮るくらい喜んでくださった。患者の幸せを共有してくれるって、なんていい医師なのだろう。
もしかしたら自分が手術した患者が元気に活躍する姿を見ることは、医者冥利に尽きるのかもしれないね。この担当医のためにも、私はどんどん活動の範囲を広げ、腎移植の必要性を伝えねば。

ありがたいことに前回はサイトメガロのせいで0.95に上がってしまったクレアチニンは、0.86という以前の数値に戻っていた。と同時に、サイトメガロもかなり減少したとのこと。でも、消滅はしてないので、もうしばらくバリキサを服用することに。
この日は夫も受診したが、彼はパーフェクトのデータ。LやHの印が見当たらない。毎日のウォーキングで、減量できたおかげなのかな。今では私より体重が3㎏も少ない。身長は私より15cmも高いのに。

さて賞金の10万円だが、こういうものは独り占めしてはいけないと思っているので、まずはドナーの夫にウォーキングシューズを2足買ってあげた。
11月30日には娘が遊びに来たので、彼女にも5万円贈呈。翌日が誕生日だったので、誕プレとして。
私自身へのごほうびは…ビーファグッズ一択です。
それと、10月末に届いたビーファのDOMEのDVDをゆっくりじっくり観られる時間があれば、それで十分。
ということで、ずっとバタバタと忙しく気持ちがまったく落ち着かなくて観ることができていなかったDVDを「ごほうびデー」と決めた日に観ることにした。丸1日かけて、味わって味わって…。
ライブ映像はもちろん何度も泣くくらい感動的だったけど、私はやっぱりBehindが大好物。アリーナからドームまでの裏側が90分も! 
こだわりつくした彼らの意見が、こんなにもステージに反映されていたとは。BESTYへの愛もたくさん語ってくれたし、観たかったDOME1日目の、あの伝説の涙のMCも観ることができた。さらに社長へのサプライズも。
私の涙も、泉状態。ぬぐってもぬぐっても止まらない。
シュントの言葉を借りるなら、7人全員「音楽辞めないでいてくれてよかったー」
あなたたちの夢とともに生きつつ、私も私自身の夢を追うからね。力を両手いっぱい抱えきれないほどもらったから。

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