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64才BESTY・腎移植へのMasterplan⑥2023年11月14日~生きる力~


1か月ぶりの受診。意識しているつもりはないのだけれど、やはり心の底ではデータがまた悪化しているのではないかと気になっているのかもしれない。受診日が近づくと、なぜか朝の血圧が140を越えてたりする。
夫に鋼の心臓とか言われていたが、そうでもないようだ。
「僕の腎臓を移植したら、せっかくの鋼の心臓のなおちゃんが僕みたいなヘタレになってしまうんじゃないか」と、ヘンなことを心配するビビリの夫なのである。
私が鋼なら夫はノミの心臓なんだけど、それでよく腎移植のドナーを承諾してくれたなーと、今更ながら疑問に思う。
愛か? これが愛なのか? だとしたら、感謝しかない。

もうすぐ65才になる私は、年金をもらえるようになったら(微々だけど)仕事を減らし、余生に向かってだんだん人生をフェードアウトして隠居生活をしようと目論んでいた。どうせ透析がはじまったら、これまでのようにアクティブに動けないだろうから。質素に、ただただビーファのDVDやYOUTUBEを観て暮らそうと……。
けど、夫から大事な腎臓をもらってしまったら、そんなことは言ってらんない。夫の口癖である「世のため人のため」になるように、せっかくの腎臓を無駄にしないように、死ぬまでバリバリ働いてやる! という気持ちになった。

私は現在、デイサービスや高齢者センターで昭和歌謡を使った“うたいそう”(歌+体操)なる介護予防運動を行っている。自分で振り付けを考えたものが今は300曲くらいあるが、その倍ぐらいにレパートリーを広げるか、とさえ思っている。
加えて何があっても夫を大切に守ってあげたいと思うようにもなった。
なんだか生きる力がみなぎっているのだ。
が、血を採られるときはやはり少しドキドキ。悪い結果になりませんようにと。クレアチニン値4.29。ほぼ横ばいだった。ほっ。

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