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65才BESTY・腎移植へのMasterplanその後⑮2024年12月24日~移植後7カ月~
膀胱炎という診断を受けてからちょうど抗生物質薬がなくなった5日目くらいから、どんどん体が楽になってきた。
それまでは食欲もあまりなかったけれど急におでんが食べたくなり、自分でいろんな具材を買ってきて鍋いっぱいに作って食べた。
「うまい!」とつぶやいたとき、「あー、やっと脱出したぜ」と実感できた。やっぱり、何よりも健康第一っすね。
10日間続いた微熱による悪寒というしんどさから抜け出せた解放感からか財布のひもが緩み、おでんだけでは満足せずに自分へのクリスマスプレゼントをいそいそと買いに出かけた。
これからもっと寒くなると思うのでジェラートピケのモコモコパジャマ、それからSKY-HIの新刊『日本の音楽は世界への壁を越えられるのか』も購入。
年末はレコ大→紅白→CDTVとビーファウォッチングとお正月の準備で忙しいから、年明けにそのパジャマ=部屋着を着て駅伝を観た後ゆっくりSKY-HIの本を読もう。いいお正月になりそうだ。
体調も良くなったので、ずっと気になっていたMさんの施設に面会に出かけた。Mさんは、うちの隣に住んでいた95才の独居女性。一度、浴室で倒れていたのを夫と共に救助したことがある、あのMさん。
11月末、ついにバスで10分ほどの高台にある介護付き有料老人ホームに入居してしまったのだ。
「絶対絶対遊びに来てね」と言われて見送ったのだが、その約束がやっと果たせる。
受付で面会の手続きをしようとすると「今、施設内でコロナが蔓延しているので、面会は禁止にさせていただいています」とのこと。
そうなのだ、最近、恐ろしいことにコロナもインフルも急増している。
免疫抑制剤を飲んでいる私としては、また怯えながら過ごさなくてはならない。せっかくそろそろ外食ができそうと思っていたのに、再びふりだしに戻ったような感覚だ。
いつになったら、安心して暮らせるのだろう? いつになったら、Mさんに会えるのだろう?
ともするとネガティブな気分に陥りそうだったけど、「週末にはビーファのドームツアーが始まる!」と思うと元気が出た。
いや、別に私自身が参戦するわけではないんですけどね。彼らとBESTYの夢のひとつが叶うと思うと力が湧いてくるのだ。
今回は『Blissful』のみ撮影が可能だったらしく、XやYou Tubeの動画によって幸せのおすそわけをもらった。ありがてぇ。なんていい空気が流れている空間なのだろう。多幸感! いつか、いつか、仲間に入れてね。
そんな温かい気持ちを身にまといながら、受診日であるクリスマスイブの日に病院へ。
尿採取して恐る恐るコップの中を見ると、いつもの尿だ! 赤くもないし、濁りもない。担当医も「もうウィルスも細菌もない」と言ってくれた。つまりサイトメガロも膀胱炎も完治したということだ。
しかもクレアチニン0.76と、これまでで一番下がっている。夫の腎臓に感謝。よく働いてくれているね。
嬉しくてさらに財布のひもは緩み、帰りに鳥のもも肉とフライドチキンとフライドポテトとパエリアと高級ケーキを買って家に向かった。
それらをテーブルに並べ、ワイン片手に夫とふたりだけのクリパ。結局食べきれず、夕飯に持ち越し。何やってるんだか。
2024年もあと少し。でも、油断はならない。腎移植の担当医は「先週インフルにかかってしまいました」と言うし、メンテナンスで行った歯科医院の私を担当してくれている院長もインフルで休みだという。どういうこっちゃ? くわばらくわばら。もう病気はごめんだ。