とある上場企業役員の60年間 出北海道編④「巨◯のM君」
徐々に変貌していく同期も
配属後、徐々に仲良かった同期の間に変化が出てきました。営業ができて上司から可愛がられると出世していくし、仕事ができないと当時の証券会社の厳しい指導で辞めていき、仕事はできたとしても上司から嫌われたりすると出世が遅れていったりします。
人間性は大切です
同期のうち何人かは特に出世街道にのり、同期に対しても高圧的な態度を取るようになった人もいます。その一人が、すごいイケメンで巨◯だった「巨◯のM」です。
彼は営業成績もとても良く、組合の幹部にまでなり(当時の出世コースでした)、最終的には大規模支店の支店長まで上り詰めました。
ずいぶん後の事になりますが、私は本部の課長、その彼は支店長で、その彼から仕事のことで電話がありました。
私「おー久しぶり!元気?どうしたの?」
M「◯◯の件どうなってんだよ」
私「あー、ごめん。それはちょっと経緯があって、、、」
M「いいから、やれよっ!」
私「いやいや、そんなこといっても」
M「てめー!いいからやれって言ってるんだよー」
何度か押し問答があった後、一方的に電話を切られました。Mの声はとても大きくて、隣に座っていた後輩が「大丈夫ですか?」と気遣ってくれたほどでした。あれほど頭に来たことはあまりないくらいでしたが、怒りを飲み込んで彼から言われた事をやりました。
彼とはその後一切連絡を取りませんでしたが、出世の道も途絶えたようで、その上の本部長や役員にはなれず、最後は何店舗か支店長を歴任して終わったようです。(もちろん役員になれなくても、証券会社の支店長になることはすごい事なのですが)
この事件から、立場が上になったからと言って人を恫喝してはいけないなーと学びました。ビッグモーターの息子もそうですが、人の上に立つには人間性が重要だと思います。
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