長男が先天性内反足だった④
…気づいたら長らく放置(三年も!)。
仕方ないです、ズボラなので。のんびり更新します。
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手術が無事終わり、ギブスも抜けることなく次の治療過程へ移行。
長男は『装具』生活になりました。
手術でアキレス腱を伸ばし、つま先を外向きにしたものの、もともと足が内向き設定で産まれてきた長男の足は、「元に戻ろうとする」そうで、それを「戻らないために」するためのものだそうです。
装具の名前は『デニスブラウン』といいます。
両足を外向きになるように金属棒に固定した靴、マジックテープで固定します。例えていうなら『スノボ装着』。この装具を歩き始めるまでは24時間装着すると言う。
さすがに知らずに装具が外れる事はなかったのですが、長男はその装具を着けたまま、足をバタバタさせ始め、次第に『かかと落とし』という恐ろしい技を覚えてしまいました…。これ、めっちゃ痛いんです当たると。
装具をつけていたとしても子供は自由。大人から見たら「こんな不自由なものをつけて…」と思っても、子供的には「え?なんのことですか?」といった風に過ごしている。ギプス固定をしていた時もそうでしたが、結構な頻度で「どうしてそんな恰好をしているの?」という可哀そう目線を送られることはよくありました。でその何人かは実際に「かわいそうに」と声をかけてきます。
(当時住んでたところが、ちょっとフレンドリーな気質だったのかもしれませんが)
いや、仕方ないことなんですけどね。だって生まれて間もない赤子が両足骨折したんか?って勢いでギプス巻いていたり、装具に固定されていたりするんですから。でもその視線や声掛けが産後の親のメンタルにボディブローのようにじわじわ効いてくる…。
私は幸い一番身近にいる夫がその状態を『かわいそうとも何とも思ってなかった』ために、家に帰るとHPを回復させることが都度できました。もし、違っていたらもっと追い詰められていたかもしれません。
四六時中つけているため、せめて外出時にはカバーをつけたりしたいな…と思ったものの、当時の私は手作りレベルが『ゼロ』でした。
でもハンドメイド品を見るのは好きだったので、当時住んでいた地域のハンドメイド品がおいてある小さな雑貨屋さんへ。
そこのオーナーさんに思い切って、装具カバーを作ってくれそうな方がいないか相談。…すると作ってくれる人!いました!
言葉で表現すると、シューズカバーの内側を開閉式にしてもらって左右の装具をつなぐ金属棒を通る箇所を作ってもらい、着脱できる形にしてもらった…という感じです。
コレをつけることによって、装具が少し目立たなくなりました。
「作れるっていいなぁ…」と本当に嬉しかったです。
残念ながら、その作家さんには直接お会いすることはなかったのですが、当時の私の外出の時に感じてたマイナスポイントを一つ消してくれたことは、とてもありがたかったです。
またその方には装具についているバーのカバーも作っていただきました。
※思えば多分ここが私のモノづくりへの興味の入り口だったかも。
(つづく)