マガジンのカバー画像

私の仕事

26
北カリフォルニアの田舎で日本食レストランをしています。そんなあれこれ。
運営しているクリエイター

#セルフラブ

レストランという場所

テイクアウトのみの営業を続けて1年以上も経ってしまいました。カリフォルニアは6月15日以降、コロナ防止のための規制を全面解除して、現在多くのレストランは食事を楽しむ人々でいっぱいです。 うちもぼちぼちと、店内を開放していますがテイクアウトのみの営業にすっかり慣れてしまって、始めはちょっとあたふたしていました。 ああ、テイクアウトだけのなんて楽ちんな日々だったことでしょう! 店内サービスがないというのは、本当にシンプルな営業形態で、キッチンはまず皿洗いが大幅に時間短縮され

私のわくわくするものについて。それは日本酒!

私のパッションのひとつ、 それは、日本酒なんです。 日本酒のことを考えるととっても、楽しくなる、って書くと、いったいどういう人なんだって、なりますよね? ほんと、どういう人なんでしょう、私? ただの飲んだくれ?(笑) いえ、いえ、それだけではありませんよ、 美味しい日本酒を、もっともっと、こちらの人に知って欲しい! 日本のお酒はすごい!っていうことを、共有したいのです。 私の父も、日本酒が大好きな人でした。 飲んで、楽しいお酒のときもあれば、飲んで、暴力をふるうこと

おひとり様のお客様

金曜日の夜。 その日は、なぜか、おひとり様のお客様が多かった。 仕事帰りだったのか、30代くらいの女性がドアを開けて入って来た。 「Hi, How are you?」 挨拶すると、 「Tired」(疲れた)と一言、 にこりともせずに私を見つめた。 「じゃあ、リラックスしてくださいね」、 そう言って、私は彼女を4人掛けの大きなテーブルに通した。 ふつう、おひとり様は、カウンター席か、もしくは二人掛けのテーブルなのだけど。 ハーフボトルの赤ワインを開けて、食事を待って

「四方よし」の仕事をしよう

2020年の3月から、コロナでお店の営業がテイクアウトだけになりました。それに合わせて、レストランの営業時間を短縮し、隣町にオープンしていたラーメン屋さんを閉店しました。 去年の夏から再び、店内でも食事ができるようになりましたが、あれから、経営がシンプルになって、私としてはとってもやりやすくなりました。 40人近くいたスタッフが半分になったから、それぞれの顔がちゃんと見れて、もっと繋がっている感じがする。このくらいの人数が、私には合っているのでしょう。 けれど、毎月の収