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画像買取AIサービス #2
<前回までのあらすじ>
女子高生の娘・ナオと二人暮らしをする青井徹は、家賃や生活費の支払いに追われる日々を送っていた。ある晩、ネットで「画像買取AIサービス」を見つけ、半信半疑で登録すると「女子高生の写真」を買い取るというメッセージがAIから届く。ナオの制服姿を撮影してアップロードすると、すぐに報酬が支払われ、家計が楽になった。ナオは戸惑いつつも父の苦労を理解し、しぶしぶ協力していた。しかし、AIの要求は次第にエスカレートし、「女子高生の死体の写真を買い取ります」という不気味で高額な依頼が届いて…
画像買取AIサービス「女子高生の死体の写真を買い取ります」
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思わずパソコンの画面を二度見する。
死体の写真なんて撮れるわけがない。もちろん、ナオを傷つけたいわけでもない。どんな事情があれ、さつ人など正気の沙汰じゃない。
だが、AIの依頼文には「買取額は500万円」と、今までとは桁違いの数字が記載されていた。
まともに考えれば拒否するべきだ。しかし、金額が大きすぎて、頭の中に警鐘と欲が同時に鳴り響く。
「死んだふりでいいんじゃないか…?」
俺はそう提案した。ナオは最初こそ怪訝そうにしたが、「死体に見えるように演技すればいいの?」と、戸惑いながらも父親の言葉を受け入れてくれた。
「大丈夫。父さんがうまく写真撮るから」
そう言って、テレビで観たサスペンスドラマの死体役を思い出し、苦しそうな表情を演出して床に寝かせる。そしてスマホのカメラシャッターを切った。
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──だが、画像をアップロードすると、AIから返ってきたメッセージはそっけないものだった。
画像買取AIサービス「この写真は買取できません。要件を満たしていません」
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なぜだ…?
不自然なところがあったのか?
首筋の脈、顔色、呼吸…AIに見破られたのかもしれない…
つづく…
※公開している画像/テキストはすべて趣味制作のオリジナルでフィクションです。
<有料部分のご紹介>
AIに買い取ってもらえなかったナオの死んだふりの写真を掲載しています。
【JPEG画像27点ZIPファイルダウンロード付き】
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