
エンジニアが動画生成AIツールSoraを本格インプレしてみた。
Soraが来た!
OpenAI社の動画生成AIツールSora。私は散々待たされましたが、何とか登録ができました。
動画生成AIについて、2024年は動画生成の年になると考えていました。
文章、画像、動画、音楽と、AIができることも増え、新しい時代が到来する。そんな思いで下記のような入門書もKindle出版しました。
本日は登録方法、使い方、他ツールとの比較などをインプレしていきたいと考えています。
詳しい機能なども後日、ご紹介していきたいと思います。ぜひご期待ください。
対象ユーザー
対象となるのはChatGPT PlusとProのユーザーとなっています。月額約3000円、もしくは約3万円を払う必要があります。最近、消費税分も値上げしたので、+10%増しになりますね……
作れる動画の数
上記のユーザーにはクレジットが付与されます。動画を作れば作るほどクレジットを消費する仕組みです。
ChatGPTPlus
最大50本の優先動画(1,000クレジット)
最大720pの解像度と5秒の持続時間
ChatGPT Plusで得られるすべてのものについて詳しく学びましょう
Plusユーザーが生成した動画にはウォーターマークがつくようですね。有料ユーザーなのに……
ChatGPTPro
最大500本の優先動画(10,000クレジット)
無制限のリラックスしたビデオ
最大1080pの解像度、20秒の持続時間、5つの同時生成
ウォーターマークなしでダウンロード
ChatGPT Proで得られるすべてのことについてもっと学びましょう
Proユーザーはさすがにウォーターマークなしです。動画もほぼ無制限で作れますね。
登録方法
登録方法はびっくりするくらい簡単でした。以下、iPhoneの画面です。



実際に動画を生成してみた。
登録はiPhoneでも簡単でしたが、実際の動画生成はWindowsPCのほうがやりやすかったので、以下、その画面になります。簡単に機能を紹介します。






ChatGPT Plusユーザーは1000クレジットからスタートです。そして作れる動画の最大は720p、5秒が最大です。
image to video

画像は私が画像編集に携わった小説のイラストを用いています。
こんな動画ができました。480pですが、結構リアルです。今回はプロンプトを与えず作成しています。いい感じの動画ができましたが、よく見ると富士山が二つに見えますね……
編集機能も充実
動画の編集機能も充実。Re-Cut,Remix,Blend,Loopなど、様々な機能が使えます。
Re-Cut
動画をカットして再編集できます。動画編集ソフトでよくみる機能です。実際に動画を生成すると変な動きになる箇所もあるので、そこを部分的にカットするのにも使えます。
Remix
すでに生成した動画をプロンプトを使って再編集させる機能です。
Loop
動画を自然にループさせる機能です。インスタなどでも使えそうです。
Blend
今回はその一つ、Blendを使ってみました。これは二つの動画から一つの動画を生成するという、なかなか面白い機能です。

このような迫力ある動画も生成できます。先ほどと違い、富士山も自然に見えますね。これはなかなか面白い機能です!
ただ、この編集機能を使っても以下のようにクレジットが減ります( ノД`)シクシク…
Re-Cutなどの簡単な編集であれば動画編集ソフトなどを使ったほうがいいと思います。

ちなみにこのクレジットは翌月に繰り越すことができません。ご利用は月内に。
他ツールの比較
ここではRunway AI社と比較をしてみます。
RunwayGen2の機能
RunwayGen2にはモーションブラシやカメラコントロールといった機能が実装されています。これらを使えば自分が動かしたい方向に対象物を動かすといったことが可能です。
これらの機能の詳細は以前書いた入門本などにまとめましたのでそちらもご覧いただけると幸いです(ステマすみません……)
値段

月12ドルのStandardプランを見ても、作れる動画の大きさ、長さはSoraを凌駕していると言えます。
625クレジット/月
クレジットの追加購入可能
4Kの動画・2Kの画像を出力可能
Green Screen alpha matte での出力可能
ビデオプロジェクトは無制限
Gen-1で作れる動画15秒まで
Gen-2で作れる動画16秒まで
動画生成/動画編集AI『runway gen2』の使い方や料金を紹介!
RunwayGen3-Alpha
画像の質、一貫性といった点ではGen2をはるかに凌駕していると言われています。価格はStandardプランで15ドルとのこと。ただ、モーションブラシやカメラコントロール現時点では実装されていない様子です。
比較すると
他社との比較ではやはりRunwayに分があると感じました。機能面ではGen2のモーションブラシ、そしてカメラコントロールは圧倒的ですし、この辺がGen3に搭載されれば、質と自由度の両方を兼ね備えた動画生成が可能となるでしょう。
逆にSoraにもこういった機能が搭載されるようになるかもしれません。もしそうなればいい競争につながっていくことでしょう。
総評
以上、動画生成AIサービス、Soraの紹介でした。作った動画を見てもなかなかすばらしいものです。Runway社との競争も楽しみですね。また、Soraの場合ですが、ChatGPTサービスの一つとして、動画生成機能が提供されているとも言えます。これはChatGPTユーザーにとってとても大きいメリットだと言えます。
2024年は文章、画像、動画、音楽といった様々な分野で生成AIが大活躍をするといった年になりました。2025年はこういった機能が統合され、一つの物語を作成するような機能やサービスが現れてくるのではないでしょうか?
今後もSoraの機能をクローズアップしていきたいと思いますので是非ご期待ください!