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新しいことの副産物
voicyをスタートして1ヶ月が過ぎた。
とりあえず最初の2週間は、自ら設定したvoicy研修期間として毎日配信しようとは決めていて、まずそれはクリアした。
しかしその時点でも、まだすっかり体が慣れたとは感じられなかったため、研修期間をさらに2週間延ばして1ヶ月は週末も休まず毎日配信してみた。って書くと驚かれるかもしれないけれど、いや、案外できちゃうものです。
配信のおしらせをinstagramのストーリーズに記事リンク付きで上げ、フィードの方で投稿する日はそちらでも最後に一言書き添えた。すると、voicyのコメント欄と、instagramやブログの方にも感想のコメントをいただけるものだから、「あ、ちゃんと聴いてもらえてるんだな」と手応えがある。もちろん再生回数や、毎日ちょっとずつ増えていくフォロワー数(1ヶ月でちょうど1000人を突破)、いいねの数も原動力となって、いつのまにか続けられていた。
やっぱりわたしは数字に助けられるタイプのようだ。
「意外と親しみやすい」という評価
さて、voicyをはじめて以来いろんな感想をいただくなかで、とくに多いのが「文章だけ読んでいたときより親しみやすく感じる」というもの。
コメントでもメールでもそうした声がたくさん届いて、わたしの文章から浮かび上がるキャラクターって、よほど気むずしくてとっつきづらかったのだろうかと、苦笑いしている。
そういえば、以前わたしがインタビュアーとして取材でお会いした方が、ブログがとても人気の方で、ブログの印象はどこまでも静謐で、文章も格調高い雰囲気なのに対して、お会いして話してみると、意外なことに終始ボヤキ調の語りがおもしろかった。
インタビューを終え、だいぶほぐれたところで「ブログの印象とお話しした感じにわりとギャップありますよね」と伝えてみると、その感想も言われ慣れているという様子で、「まぁ……ブログ人格ってどうしてもありますからね」とおっしゃっていて、ブログ人格!はじめて聞いたけどおもしろい!って思ったことを思い出した。
わたしはこれまで、自分の文章人格というものをとくに意識したことはなくて、文章も、声や話し方も、どちらもわたしの素から出ているものだし、とくに演じ分けている自覚はない。
それでも受け取り手側からすると、わたしの声やおしゃべりをラジオで聴くことで、文章の方を重層的に味わえるという楽しみがあるのかもしれない。
voicyを始めるにあたり、そんなことはまるで意図していなかったことだから、なんでもやってみると意外な副産物があるものだなぁと思っている。そして何事も、やってみる前に自分が想像していることなんて本当にちっぽけでしかなくて、現実は、そんな想像をあっという間に軽々と飛び越えていくものなのだと、あらためて知った。
みんなでワイワイ、でこぼこ感が楽しい
まだたった1ヶ月だけど、voicyは、パーソナリティが続けやすいようにアプリの操作をシンプルにしてくれていたり、マイクなしでスマホひとつで収録できたりするおかげで、本当に短時間でサクッと配信ができるのがありがたい。
とにかく自分側にネタがあれば、というか、なんでもネタにしてしまえば1本分の放送としてアップできてしまえるのだが、とはいえ、ほぼ毎日となるとそんなにネタないっす……となる不安も抱えていた。ところが、これまたありがたいことに、リスナーさんがネタを持ち込んできてくれる。
わたしのチャンネルは「家」にまつわるいろいろを話す、というコンセプトで、家づくり、片づけやそうじ、家事、在宅ワーク、などを当初考えていたのだけど、リスナーさんから届くリクエストは、車選び、メイクやヘアスタイルの話、食生活など、思ってもみない方向から飛んでくる。「家」からは外れてるけど大丈夫ですかね?ってこちらは心配になるけれど、でも30本以上配信した放送リストを振り返りながら思うのは、やっぱり自分では思いつかなかったテーマがどんどん入ってきた方が、いい意味ででこぼこしていて、活気もあって、わたしからの一方通行じゃなくリスナーさんと一緒にワイワイつくっている感じがして楽しげなのだ。
だからわたしはすでに「こういう番組にしたい」というヴィジョンは脇に置いてしまっていて、こうしてみなさんからの質問やコメントからきっかけをもらって話しながら、そうするうちにどんな番組に育っていくのかを自分も楽しみたいと思っている。
というわけで、みなさんからのリクエスト、「家」にまつわるものでもそうでなくても、これからもお待ちしています!