今年は「継」の文字とともに
2023年最初のnote、連続投稿157週目。
ちょうど1年前、年始の一本として書いたnoteを読み返してみたら、鳥肌が立った。書いたことがすべて叶っていたから。
1年前、わたしは「誰から聞かれてもいないのに」、今年の抱負の一文字を決めようと思い立ち、「応」とした。
その文字から広がるイメージに自分の行動や思考の指針を重ね、迷ったときは「今年は『応』の年だから」と道を選択してきた。
具体的には、上の記事にも書いたように、「音声配信を始めては?」と周囲から勧められることが続いたのを受けて、まずはVoicyに応募、通過後10日でチャンネルをスタートした。
日々の配信でリスナーさんからいただくリクエストにもできるだけ応えたいという姿勢も、この「応」を抱負に掲げていたことが大きい。
また、「奈緒さんの愛用品を一覧できる場所をつくってほしい」というリクエストに応えてすぐに楽天ROOMを開設したり、インスタライブにも挑戦したり、振り返っても、昨年は本当に「初めてのこと」に軽やかに挑み続けた一年だった。そのすべては元をたどれば「リクエストに応じる」という姿勢から生まれたものだった。
今年の一文字はこれでいく
つまり今年の一文字を決めたことで、わたしの一年は大きく可能性を広げたと感じている。
選択に迷ったときに、判断を後押ししてくれる一文字。
2023年のそれをしばらく考えていたが、これでいきます。
「継」
つぐ。つなぐ。
これは、2022年に始めた新しいこと、それらを通して得た出会いなどを継続し、より豊かなものとして深め、育てていくという決意から。
実はその前に、「来年はこれかな」と浮かんでいたのは「深」だった。
今年は、これまで18年間、自分の健康維持のために続けてきたヨガを、人に教えるために学び直すと決めている。
つまり「ヨガを深める」というのが大きな課題の一つなので、この字がいいかと思っていたのだけど、漢字のイメージとして、よりのびやかに、広がりを感じる「継」のほうが、自分の目指す景色には合う、と思い直した。
すると、その後ヨガRYT200取得講座を申し込んで手元に届いたテキストに、「ヨガの語源はサンスクリット語で『ユジュ=つなぐ』である」と書いてあり、やっぱりこっちで合ってた!とうれしくなった。
「継」の一文字とともに今年やっていきたいことは他に、自分たちが住み継いだ古い家の価値や魅力を、自宅ワークショップを通じて人々に体験してもらい、時間をかけて家を育てる喜びを伝えること。
そして今年は、寿命を迎えた台所設備(ガスコンロとガスオーブン、レンジフード)の交換工事が年明け早々からあったり、築年数の経過とともに老朽化した外構部分の大がかりな工事も控えている。
古い家の魅力を享受しながら暮らすことは、老いて古びた部分を手当てしながら暮らすことでもある。
古着のほころびにはぎれを継ぎ当てるようにして、わたしたちは暮らしているのだ。そんな家の継ぎ当て作業が続く今年は、まさにこの文字がふさわしいように思う。
また、わたしが持っている技術で人から求められるもの、たとえば「書く力」や「暮らしを自らの手で工夫しながら楽しくするコツ」などをシェアしていくこと。
さらに、わたしが中継点、つまり媒介となって、誰かと誰かがつながり、双方がしあわせになっていくことなどを願っている。
脱力にはまだ早い
今月から始まるヨガの講座では受講前の宿題として見る動画が送られてきていて、そのなかに「出力→安定→脱力」についての話があって、引き込まれた。
心にせよ身体にせよ「脱力させること」はとても大切だけれど、実際は思っている以上にむずかしいことを、誰もが痛感している。
とくに現代は、過度のストレスやがんばりすぎでパンクしてしまうことを防ぐために「ゆるむこと」の大切さも伝えられている。
でも、最初から「脱力」を目指してもうまくいかないという先生の教えに、深くうなずいた。その前に、まず「出力」の段階、次に「安定」の段階があって、それを経てやっと「脱力」がうまくいくのだと。
きっと、その通りなんだと思う。
そこから少々飛躍して思ったことは、ヨガはともかく、わたしはいま人生において、おそらく「出力」の段階の後半にいるのではないかということ。
仕事でも、場合によっては「安定」の段階に進んでいいものもあるし、ときには「出力」モードで挑みたいものもあるけれど、いずれにせよ歯を食いしばって必死でがんばるような、余裕のない時期はそろそろ卒業していい頃合いかもしれない。
けれどまだ、とうてい「脱力」の段階に進む時期ではないと思っている。それはもう人生最後の数年とかで、いいかな。
出力5、安定4、脱力1くらいの配分でいくのが、わたしの性格には合っている気がする。
だから人生100年と考えたとして、50歳の現在の立ち位置は、出力と安定のちょうど狭間にいる感じだ。
そんなこんなで、今年は「継」の人として、引き続き出力しつつ、ときには安定しつつ、書く仕事、話す活動、自宅ワークショップなどを通して人とつながることを大切に、すこやかに過ごしていきたいと思います。
今年もよろしくお願いいたします。