レビューの品格〜感謝編〜
新しいブーツを買った。
靴を買うことは今のわたしにとって気軽な行為ではないことを、以前のnoteに書いたが
それでも新しい靴を買うことはもちろんあり(上の記事でもスタンスミスを買っている)、そのときはとにかく「絶対に失敗しないぞ」という心意気でもって、買い物する。
ファッションアイテムの買い物全般に言えることだけれど、昔は当たり前だった、むしろそれが正しいとすら思っていた「衝動買い」を、年々しなくなってきた。とくに靴に関しては、上の記事にも書いたように、選択の方針がしっかり定まっていることもあり、デザイン面に関しては迷わないし、冒険もしない。
靴には、サイズ選びを間違えられないという問題が立ちはだかる。
だから基本的には試着をして買いたい。けれども、今回私が欲しいと狙いを定めた靴は、購入できる店舗が、何かのついでに立ち寄れる場所に一軒もなかった。つまりどこも「わざわざ行く」必要があった。
商品は、Blundstoneのサイドゴアブーツで、すでに愛用している靴のモデル違いである。ということは、サイズがもうわかっているのだからネット購入すればよかろう、と思ったところに、たまたま、本当に偶然、素晴らしく役立つレビューを見つけたことで、わたしの買い物は失敗を回避できたのだった。
それはどこかの通販サイトでなにげなく読んだレビューで、内容は
普段コンバースでは24.5cmを履いています。
Blundstoneは厚手の靴下を合わせることを考えて最初25cm(サイズ6)を買いましたが、大きすぎて返品交換しました。ご参考までに書いておくと、Blundstoneの『DRESS』のモデルは、『ORIGINALS』と比べて爪先部分が長いデザインのため、それを知らずに買うと大きすぎる、という事態が起こります。
もしORIGINALSを持っている場合は、DRESSではワンサイズ小さめを選んだ方がいいでしょう。
というものだった。
わたしがすでに愛用しているBlundstoneの「ORIGINALS #510」はサイズ6。で、新しく買おうとしているのは「DRESS #1901」で、ということは、こちらはサイズ5にした方がいいよ、ということらしい。
正規代理店の公式オンラインストアで購入したため、もしサイズが合わなければ交換する前提ではあったけれど、1回の買い物でサイズがぴったり合えば、もちろんそれに越したことはない。
というわけで、おそるおそる、ワンサイズ小さい、サイズ5(24.5cm)の#1901を注文した。わたしも冷え防止にかなり厚手のソックスを履くので、普通は24.5cmではきついけど………果たして!
ワーイ、ヤッター! バッチリ!!
下の写真の、左が「DRESS #1901」のサイズ5。
右が「ORIGINALS #510」のサイズ6。
サイズの数字だけ見れば左の方が小さいのに、長さは0.5〜1cmほど長い。
これはたしかに、同じサイズ6を頼んでいたら、大きすぎて交換手配となっていただろう。あのレビューを書き込んでくれた方に、心から感謝!
この一件であまりに感激したので、わたしもこの話をnoteに書くことで、どなたかのネット購入のお役に立てたらと思った次第である。
うんうん、商品レビューって、まさにこうして次の人のお買い物に役立つために書き込まれるべきものですよねぇ。しかもこのレビュー主の方は、「自分はサイズ選びに失敗しちゃったけど、同じ失敗をみなさんがしませんように」という心遣いから投稿されているのである。なんて親切なんだろう。というわけで今回は「感謝編」なのだ。
ちなみに、感謝ではない角度から、商品レビューの意義について考えた前回の記事はこちら。
さておき。サイドゴアブーツって、履きやすいわ脱ぎやすいわ(これは住宅取材や個人事務所での打ち合わせなどの日はとくに大事)、ほどよいボリューム感で冬のコーディネートのバランスをとるのに便利だわ、冬だけじゃなく夏以外の3シーズンは履けるわで、この使い勝手の良さを知ってしまったらもう戻れない感じなのだけど、とくにBlundstoneは雨の日も履けるとあって、もうブーツに関してはこれ1足あればいい、というくらいに気に入っている。
ん? でも2足目買ってるよね? というツッコミに対する回答ですが、ORIGINALSは全体のフォルムが丸っこいのに対し、DRESSはもっとシュッと細長いんであります。このスマートさが、何につけシュッとしてる方へと惹かれがちな現在のわたしのハートをとらえたのであります。
上の写真ではわかりにくいけれど、実際はわりとはっきり違う。と、本人は思っている。いやでも、他人からの印象には大した違いはないのかも。
ま、現在のわたしのおしゃれと買い物は、こうした「わかるかわからないか」というなかで地味に悩み続けているものだということは、間違いなさそうです。
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