リニューアルオープンしたDia Chelsea
私の大好きなミュージアムの一つが「Dia Beacon」といってマンハッタンから電車で1時間半ほど北に行ったアップステイトにあるミュージアムなのですが、そのチェルシー版「Dia Chelsea」がマンハッタンのチェルシーにReopenしたので行ってきました。
4月のリニューアルオープンとともに展示が始まったのはLucy Ravenというアメリカ人女性アーティストの作品。(上記写真の作品はReady Mix, 2021)
このミュージアムの空間はとても素敵で、天井から日差しが入り込む作りになっていて、コンクリートと木材の組み合わせがなんともかっこよく、シンプルでとても落ち着ける空間となっていました。この、日差しがさんさんと入り込む部屋で展示されているのは、大きなスクリーンに映し出される45分間の映像作品。私は全部は見ては来ませんでしたが、見ている間マンハッタンの喧騒を忘れてしまうぐらい、無心になって淡々と流れる映像に見入ってしまいました。なんだか心地よかった〜。
Ready Mix(2021)は、2年間にわたりアイダホにあるコンクリート工場での様子が収められた映像作品。様々な角度から撮られた映像は、そのコンクリート工場での通常の作業風景を写しただけなのかもしれないけれど、見ていたら不思議な感覚に陥ってしまう描写となっていました。物体の動き、形成、流れが一定の速さで進み、初めて目にする光景であり、それをじっくり見て知覚する、ということ自体が普段の生活からかけ離れたもので、この映像作品を体感したなという感覚でした。
なんかぼーっとしたい時に行ってもいいかも。アーティストが伝えたいことはもっと壮大なものがあるんだろうけど、私はなんだか昔、二層式の洗濯機が回っている様子をただぼーっと眺めていた子供の時に戻ったような気持ちになりました。伝わるかな〜?一定のリズムで繰り返される動きって見てると引き込まれますよね?
Lucy Raven 1977年アリゾナ生まれ。ニューヨークシティで活動している。
チェルシーの街中にある壁画↑ 天気のいい日のギャラリー巡りは楽しい♪
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?