ぐるぐるの思考と自分中心社会
私の住んでる寮は、特殊だ。
トイレが近いところに部屋があるのに、そこのトイレは使用禁止になっている。
ある枠組みの中で、学生と分類される私たちは使い方が汚いという、顔も知らぬ先輩方が残した悪名のせいで使えなくなった、とも聞いたし、そもそも清掃しないなら使わないで欲しいとお局さんみたいなおばさんの一言で、(ごほん、失礼。)「学生使用禁止」と赤字で書かれた貼り紙までされてある。使っちゃいけないのだ。なんでやねん!こんなに綺麗なトイレが近くにあるのに、なんで使えないんだよ!と内心すごく思っていた。
ここからの文は言い訳に過ぎない。
その日の朝はとっても寒かった。早起きしなければいけない所用があって起きた。
トイレが遠い。我慢できぬ!朝が早かったのでシーンと静まり返っている。使わせてください!その一心で、学生使用禁止トイレに駆け込んだ。ほんの数秒。スッキリした私はトイレの扉を開け、素知らぬ顔で出ようとした。ドキリ!!!扉の前には、あのお局さんが立っていた。コンタクトをまだしていなかったので、表情はよく見えなかったけど、口調はとっても怒っていた。そりゃそうですね。赤字で「学生使用禁止」って書いてるんですもの。すみません、すみません。本当すみません。私は謝ることしかできません。
自分中心社会
共同生活をしていると、なんでこんなに汚れているんだ!汚したなら掃除してくれや!って思ってほっといたり、仕方ないから掃除したりしてるけど、やるなって書いてあることは、当たり前だけどやってはいけないです。
たとえ、どんなにトイレが近くにあっても、綺麗に使えても、どんなに漏れそうでも、別に故障もしてないトイレを、使っちゃいけないのです。それは私たち学生だけ、使用禁止だから。悲しいよね。なんでトイレの使用権ないねん。なんでトイレのために、朝から怒られなきゃいかんのだと、ぐるぐる思考した朝でした。