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わたしは機嫌良く♪ごはんを作る




こんにちは。整理収納アドバイザー、naoです。『モノと思考は繋がっています。
暮らしを整えることは私を整えること。
片付けは自分と向き合う時間です』

整理は自分を知ることから始まります。
その気づきは、小さな雫の波紋が広がるように、自分自身を変化させていきます。

noteでは暮らしの小さな気づきや、
片づけのヒントをゆるゆると綴ります。





【不味い肉じゃが】


結婚したばかりの頃。
旦那さんのために肉じゃがを作った。


まだまだ若く、たいして家の手伝いをして
こなかった私は、いきなり料理ができるわけ
でもなく、オレンジページや、基本の料理本
なんかをながら作るのです。

そして、始めて作った『肉じゃが』。
マズイ。と言われたのか。
そのあたりは覚えていない。
ただ、不味かった…と言われ、伝説の
ような言われ方を今はしている。
一生懸命に作ったんだと思うんだけどな…
とにかく、頑張った結果がそれだった。


母も料理が得意とはいえなかった。
ただ、インスタント食品はほとんど使わず
食に対するこだわりの強い人だった。
そんな家庭で育ったせいか、〇〇の素は極力
使わず、料理をしなくてはいけない圧を
勝手に感じていたのか、わたしにとって
料理のハードルが高かったのです。
そもそも料理初心者。包丁さばきも段取りも
正解がよくわからない。でも作るしかない。
そんな新婚生活のスタートでした。


【わたしにとって料理は修行でしかなかった】


料理をするのも、掃除をするのも得意では
なく、家事は苦手。
そんな苦痛な毎日に疲れ果てていた頃に
栗原はるみさんの本に出会う。
『ごちそうさまが、ききたくて』
素敵だ…と、衝撃を受けたのです。
わたしには苦痛でしかない料理を、こんなに
素敵に楽しそうに作る人がいるなんて!
こんな素敵な人になりたい!!
わたしの憧れの主婦像だ。



まあ、わたしが本を読み、レシピどおりに
作ったところでなれるわけでもなく。
憧れに程遠い料理が食卓に並ぶ。
それでも毎日毎日、せっせとごはんを作る。
もう、それこそ修行ですよね。





いつの頃からか、修行中の楽しみを見つけた。
宅配の野菜を始めてからだろうか。
美味しい野菜、美味しい調味料、発酵食品。
生産者さんや作る過程にも興味がわいた。
『食』を意識するようになって、料理をする
ことが楽しくなってきたのです。
わたしが作る料理は凝ったものでなく
ごくごく普通の家庭料理。
素材ひとつひとつに意識を向けることで、
料理をする苦痛から、少し抜け出せたような
気持ちが軽くなったような。そのことが
ただ、嬉しかったのかもしれない。


【冷蔵庫にあるもので創作料理】



そんなわたしも、何十年の修行を経て
創作料理を作れるまでに成長をした。
冷蔵庫にあるもので作る『創作料理』。
なんだか、デキル主婦じゃん。と単純な
わたしは自分を褒める。
はるみさんのようには、ならなかったけれど
険しく高い山(わたしにとって)に登り
そして山頂に辿りついたんだ!!
ブラックを立てて写真を撮りたいくらいだ。
日々の積み重ねってホントに凄いパワーだな
と思う。




なぜ、そんな話。
片付けと何の関係?


料理をすることは好きでも
何をするにも時間がかかる。
そして何より片付けるのが億劫。
キッチンはそんな場所だったのです。

そんな片付けのモヤモヤを抱えながら
整理収納アドバイザーの資格を取得。

そして、やっとキッチンを本気で
片付ける時が来たのだ。




片付けながら思うのです。これは私が求めて
いたキッチンなんだろうか。と。
誰かに強制されたわけてもなく、わたしが
作り上げた空間なのに少々居心地が悪い。
賞味期限切れのパレード、使っていない食器や道具、適当に置かれたモノたち。
目に入るのは、目を背けたい現実だけでした。


【理想と現実を考えること】



私の理想のキッチンは何だろう。
わたしはこの場所で、何がしたいんだろう。


日々の忙しさで、そんなことを考える
余裕もなかったし、考えることすら難しく
感じられた。
そうだよね、何も考えていなかったんだから。



片付けながら浮かんだ言葉は


『機嫌よく。ごはんを作ること』


『家族の幸せと健康をこの台所でつくること』


まずは
わたしが、機嫌良く料理をつくることが
できるキッチン。
そして、あわよくば家族にも料理をして
もらいたい願いがある。
自分のごはんは自分で作れるように
なってもらいたい。
生きることに『食事』はかかせない。
ずっとわたしが作ってあげることも
できないのだから…


わたしの理想のキッチンは


『わたしが機嫌よく料理ができる
家族の誰もが使いやすいキッチン』


オシャレなキッチンではなかったんだね。


答えが見つかれば、あとは目標に向かうだけ。片付けで得られることは
見た目だけでなく、もっと先にある。
本当に望んでいることが明確になること。


片付けよう!と決めた時。
フィルターにかけた現実と望む未来を
どんどん深掘りしていく。
自分と会話をしてみる。何で?どうして?
インタビューですかね。ひとり二役です。

衣食住で順番を決めるとしたら、
わたしは迷わず『食』を選びます。 
ごはんは、わたしの身体を作り
疲れた心を元気にする。
すべてのスタートはここにある。
と、思っている。
ごくごく普通の家庭料理を
季節を感じながら、食べる幸せ。


日々の忙しさで忘れかけていた
苦痛でしなかった料理に光を当ててくれた
キッカケを思い出させてくれた。


わたしが本当に望んでいることは
わたしが叶えることができる。


機嫌よくごはんをつくること。
少しずつ近づいていることが嬉しい。
今日は肉じゃがにしようかな。









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