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Work smarter, not harderの実体験

このフレーズ、聞いたことある方多いのではないでしょうか?
日本語訳は「がむしゃらじゃなく、スマートに働く」ですね。

お金 = 労働力(労働時間)

の考え方が浸透しているこの社会では、

がむしゃらこそが正義。がむしゃらに働けばお金がたくさん稼げる。

と思いがち。
かくいう私も悩める労働者の一人です。

ただ、留学時代に「なるほど!!そういうことか!」と
『Work smarter, not harder』を実感した仕事のエピソードがあります。
*実体験しているのに、現在拗らせ中のものですが、、、( ・∇・)


いざ留学生活スタート!
アメリカでは学生ビザの場合、学内でアルバイトができます。学外はもちろん禁止。就労時間も1週間で28時間以内と規定があります。
*長期休みのときは28時間以内→40時間以内まで可能になります。

カフェテリア、図書館、ジム、プール、販売、Tutor…
さまざまなアルバイトがありますが
比較的自由度が高かったり、座れる仕事は人気です。
学内バイトはネイティブの子たちも応募するので、ジムやプール、Tutorの仕事は枠がすぐに埋まります。

運良く図書館のアルバイトに通る留学生もちらほらいますが、
大多数の留学生はカフェテリアのバイトをします。私もその一人。

カフェテリアにも部署が分かれており、
調理補助、サーバー、皿洗いがあります。
募集自体は『Cafeteria』としかないので、ひとまず応募をしましたが、
私に振り分けられたのは『皿洗い』でした。

まあ着いてすぐ言葉も分からず、意思疎通もろくに出来ないので
あまりコミュニケーションが必要ではない『皿洗い』のポジションは
必然だったのかもしれません。

大学は朝、昼、夜ビュッフェで、お皿の種類は6つほどでした。

皿洗いの仕事は
生徒が食べ終えた食器をトレーに置くので、それを受け取る
→使用済みの食器をひたすら洗浄用の台に乗せていく
*洗浄用の台は少し奥のレーン上にある
→ある程度台の中が皿で埋まったら、次の台に乗せていく
→埋まった台が4つほど出来たらスイッチON!
→レーンが動き出し、使用済み食器が乗った台が食洗機、乾燥機の中へ(2-3分ほど洗浄、乾燥)
→熱々に除菌された食器が出てくる
→食器を拭いてもとあった場所に戻す

ひたすらこの作業の繰り返し。

そして出勤時間ですが
授業の兼ね合いもあって、朝7:00-10:00のシフトを平日4日、残りの就労時間は休日返上で働いていました。
課題やテスト勉強が終わらず、朝を迎えてしまう日も幾度となくありましたが、開かない目にコンタクトをぶち込んで、カフェテリアに向かってました。

たま〜にサーバーの仕事(おかずコーナーで生徒のお皿によそう)も担当していましたが、一緒に入るパートのおばちゃんに露骨な留学生イビリをされ、言ってることは理解できていたので、言い返せないもどかしさにグロッキー状態、、、

一年目は、「しょうがない、英語流暢に話せないんだもん。他の仕事は高度な英語が必要だと思う。とりあえずこの仕事を頑張るぞ。」と言い聞かせ
早朝の皿洗いバイトに取り組んでいました。


そして続く二年目。
アルバイトは自動更新ではなく、再度応募する必要がありました。
募集ページを見ていたら、色んな募集がありました。

その中で
『Video assistant』という文字を目にしました。

なんだろう?と思って詳細をクリック。

[仕事内容]
学内のイベントの際にビデオ撮影を行う/ データの整理、共有/ その他アシスタント業務

なんか面白そう!

でも、技術職だろうし、高度な知識が必要なんじゃないかな〜〜〜
しかも英語も流暢に話せないとダメなんじゃないかな〜〜〜
自分は無理かな(・Д・)
と躊躇いましたが、
いや、応募だけでもしてみるか!えいっ!!!
と結局応募しました。

すると、担当の先生から返信が。
「ぜひ会って話をしよう!」

なんと!!!ドキドキ、、、

先生のオフィスに行って、拙い英語で自己紹介。
ビデオ撮影はほぼやったことない素人だけど、仕事に興味があるということを伝えたら、その場で採用。
「よろしくね!」と。

なんと!!!!!!!!

蓋を開けてみたらあら簡単!!!
こんなすんなり採用されるなんて( ・∇・)!!!

撮影内容は学生による劇が中心で、数日前に担当の先生から
「なおこの日働ける?こういう劇があって撮影してほしいんだけど」と連絡が来て、OKをする。
当日私がすることは、学校の三脚とビデオカメラを設置して、劇が始まると同時に再生ボタンをクリック。劇中はただ座って劇を楽しんで、劇が終わると終了ボタンをクリック。以上当日のお仕事おしまい!!!
後日、そのデータをUSBに移して担当の先生に渡せば業務完了。

皿洗いの仕事量と比べ物にならない、、、

そしてもっと驚くのが、このVideo Assistantの仕事は
皿洗いの仕事よりも給与が高かったのです( ;∀;)

皿洗いのバイトは、働いた時間分の給与でしたが
ビデオのバイトは毎月決まった額が振り込まれ、
稼働日数関係なく、固定の給与が貰えるシステムでした。
実際、毎月の稼働日数は7日あるかないかほどでした、、、

留学生の友達でも、二年目も同様にカフェテリアで働いていた子はたくさんいました。28時間フル稼働で一生懸命働いていましたが、その子たちよりも働いていないのに、給与が多いという事実。

『Video Assistant』って聞こえが難しそうで
ネイティブの子たちでさえ躊躇して応募が少なかったのですが
振り切ってトライしたことで、道が開かれました。

ご存知の通り、時間は有限です
みんな平等に時間は与えられていて、誰も物理的に増やしたり減らしたり出来ません。
だから、ただがむしゃらに働くのではなく、賢く働くことで
時間・お金・機会を得ることが肝なんですよね。

がむしゃらに頑張ることしか知らなかったそれまでの働き方からいっぺん、案外色々なチャンスは周りに転がっているもんだな、と感じた実体験です。


「はっ!」とする社会の労働縮図のようなものを学内バイトで経験したエピソードでした。

ご拝読ありがとうございました☺️


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