家をつくる前に抑えておきたいポイント9つ
これから家づくりをしていこうと思っている人は是非読んでいってほしい内容になります。
家をつくる前に抑えておきたいポイント
前回に引き続きは、「後悔しない家づくりのすべて」という本を紹介したいと思います。
1級建築士YouTuberのげげさんが書いている本ですね。
前回の内容はこちらになります。
https://namonakidesignoffice.com/?p=447&preview=true
家づくりを始める時に検討した方がいいことって意外に多くあると思っています。
それではいきましょう!
なぜ注文住宅を建てるのか?
なぜ注文住宅を建てるのでしょうか?
昔からの憧れだったから。
賃貸が狭いから、不自由だから。
理由はいろいろあると思います。
その理由が「なんとなく」と思っている人は注意が必要です。
そもそも注文住宅とは、フルオーダーの家づくりです。家づくりの中でコストや時間・労力や期間もかかる選択肢になります。
住宅に求める条件は人それぞれだなので、注文住宅でしか叶えられない条件だったらおすすめしますが、「なんとなく」やできるだけ簡単に時間をかけないでということでしたらその他の選択肢の方がおすすめかもしれません。
たとえば、中古住宅の購入や建売住宅の購入です。すでに建っているものを選ぶため、実際に現物を見ながら決められ、すぐに住み始めることも可能です。
時間もお金も知恵もかけることで、自分たちの想いの詰まった家づくりを体験することができます。そしてより愛着を持って住まうことができるのが一番のメリットだと思っています。
建売か注文かリノベか、それが問題だ
戸建住宅の選択肢はいくつか種類があります。
「注文住宅」や「建売住宅」や「リフォーム・リノベーション住宅」が主な戸建住宅の内訳かと思っています。
それぞれメリット・デメリットがあり、自分たちの特殊な叶えたい暮らしや想いがないのであれば、建売住宅の選択肢もあります。
最近人気が上がっているのが「リフォーム・リノベーション住宅」です。
既存住宅に手を入れることで、ストックを活用し、地球にもお財布にも優しい住宅です。
(お財布にも優しいかは、内容や規模によりますね。。。)
自分たちでDIYをして、住みながら作るといったこともできます。
実際に汗を流し、試行錯誤し出来てくる住宅は、とても気に入った家づくりができると思います。
やっぱり大手のハウスメーカーが安心?
家づくりをする際一定数いるのが、有名なハウスメーカーの方が安心と思っている人です。
安心の感じ方は人それぞれだと思うところもありますが、ネームバリューが全てではありません。
「○○年保証」といった長期間の保証を謳っている会社もあります。
なかには、定期点検は無料で行い、問題があった場合の工事は有料といったケースもあったりします。あくまでも、家の面倒を見ていくのは施主である自分自身と考える方が賢明です。
ハウスメーカーには、ハウスメーカーの良いところもあり悪いところもある。
全てを満たす家がないように、全てを満たす会社も存在しません。
名前をよく聞くからというような理由から決めてしまうのは、企業のマーケティングの賜物と言えるので、一度冷静になって考えることをおすすめします。
「ほしい暮らし」はどう見つける?
家づくりは、ほしい家ではなく「ほしい暮らし」を考えると良いとお伝えしました。
その際に、より具体的な「ほしい暮らし」を想像することが大切です。
今までの暮らし(過去)を見つめなおし、これからの暮らし(未来)を想像します。
そのためにはさまざまな情報が必要で、その情報を作り手と数多く共有することが家づくりの第一歩です。
あなたの家族構成は?持ち込みの家財はありますか?ライフスタイルは?趣味はなんですか?、仕事は何をしていますか?今どんなところに住んでいてどんな暮らしをしていますか?良いところ悪いところはどこですか? 等々…
そういった情報の多さや内容が具体的であればあるほど、プランニングする際の手掛かりになります。
是非とも、熱い家づくりの想いを語ってください。その熱い思いに全力で答えてくれると思います。
家づくりは、チーム戦
この内容はとても共感するものがありました。
家づくりはチーム戦。それぞれの役割があり、自分の役目を全うすることが大切だと思いました。
まれに、間取りをご自身で考えてきて「この通りにつくってください」という人がいます。
間取りの設計は、構造や性能・予算・法規・意匠・環境・使い勝手・居心地など様々な要素が複雑に絡んでくるため、素人では難しいです。そのためにプロがいます。
間取りを考えるのはプロに任せ、施主の役割は「自分たちの求める暮らし」と「優先順位」をできるだけ具体的に作り手に伝えることではないでしょうか。
「隣の芝生」に惑わされない
SNSの普及により、さまざまな素敵な住宅が見れるようになりました。今までは、HPや住宅展示場に行かなければ見れなかったものが、今ではスマホ1台あれば、日本全国の施工事例が確認することができます。
その反面、何が正解なのかわからなくなってしまうことがあります。
AIが自動的に最近の傾向を探しこんなのもあるよっと言わんばかりに素敵な住宅が運ばれてきます。
油断していると、大変なことに・・・
あくまで、他人は他人です。
自分たちにピッタリの家は自分たちの中にしかありません。自分たちの基準を持つためにも、この人というメンターの人を見つけるのも1つの手です。
設計事務所やら工務店・ハウスメーカーまで様々な発信があるなかで、「この人たち(会社)の家づくりの考え方が好き」や「なんかよさそう」というような相性の良い相手を見つけ、その人の情報をメインで参考にしていくというやり方もあります。
親の意見は聞くべきか?
家づくりをしていると、親からの資金援助があったり、親の敷地内に建てたり、親と同居することになったりと、様々な場面で登場するのが両親です。
家づくりを一度経験している先輩として、可愛いわが子にアドバイスをしてくれる親も多いのではないでしょうか。ですが家づくりは、時代によって変わっていることも多くあります。考え方も変わっているため、親の意見は「聞く」ことはあっても、最終的な判断は住み手の自分たちがやると強い意志を持って臨むことが大切です。
あくまで住むのは自分たちです。何事においても最終判断を他人に委ねることはよくありませんよね。大きな後悔のもとになる場合もあります。
ゴール設定と役割分担をしよう
これから家づくりを始めるひとは「覚悟」をしてください。
注文住宅を建てると言うことは、かなりの時間がかかり、体力も削られ、多くの選択をする日が続きます。
なかには、家族の意見のすれ違いや夫婦間の意見のすれ違いでけんかに発展することなんかもあります。
そのため、相当な覚悟を持って決断しなければいけません。
しっかりとした覚悟を持ち、家族・夫婦で協力しながら進めることがスムーズに進める方法の1つですね。
「何を優先させるのか」というゴールをあらかじめ決めておく。そうすることで夫婦間の衝突を減らすことができます。なおかつ、役割を分担しておくこともおすすめします。
例えば、夫が性能や外回りのデザインを考える。方や妻は内装や間取りを考える。そんな形であらかじめ決めることを分担しておくと、決めることの負担が減るのでスムーズに進めることができるかもしれません。
もちろん、お互いの意見を尊重し、独占的に決めるのではなく主導権を持ちながら決めていくことをおすすめします。
100年住み続けられる、家をつくる
「家の寿命は30年」と聞いたことがあるかもしれません。
これは、あくまで取り壊された住宅の平均築年数を言います。
まだ使えるのに壊されたものも含まれます。
これを「スクラップアンドビルド」と言い、壊しては建てての繰り返しの家づくりが当たり前に行われ、資産としても残りにくく、永く住める住宅ができにくいのが現状です。
しかし本来、住宅は適切なメンテナンスを行えば60年以上住むことができるものです。
1世代で消費してしまうためにはもったいないものです。それには新築を建てる時や壊すときの環境負荷がとても大きいことも原因です。
資金面も大きい要因と言えるのではないでしょうか。自分たちの子供世代へしっかりとメンテナンスをし受け継いでいくことで、生涯でかかってくるお金が限りなく減らすこともできます。
「いい家づくり」は地球の未来へのプレゼントだと思っています。
そのためにも、将来を見据えて可変的にあるていど自由が利くような間取りにすることも重要ではないでしょうか。
最後に
家づくりの道のりはかなり長い道のりになります。
土地探しから、打ち合わせ、着工と順調に言っても最低1年くらいはかかるイベントになります。
中には良い土地が見つからずになかなか進まない人もいれば、契約寸前まで行って他社に切り替えてしまう人もいます。
長い道のりだからこそ、自分たちの家づくりの地図をつくることが重要になってきます。
これら9つが自分たちだけの地図作りに役に立つと思いました。
なぜ注文住宅を建てるのか?
建売か注文かリノベか、それが問題だ
やっぱり大手のハウスメーカーが安心?
「ほしい暮らし」はどう見つける?
家づくりは、チーム戦
「隣の芝生」に惑わされない
親の意見は聞くべきか?
ゴール設定と役割分担をしよう
100年住み続けられる、家をつくる
以上が家をつくる前に抑えておきたいポイント9つです。
「最初が肝心」と言われるように、しっかりと家族や夫婦で話し合うことが大切になってきます。
これから、永く住まわれる住宅です。
是非大切に楽しみながらゴールまで走り切りましょう!
ではまた!