家族は教えてくれない。【僕の実家が寒い5つの理由】
今日は、「僕の実家がなぜ寒いのか?」について理由もあげながら紐解いていきたいと思います。めちゃくちゃ寒いですが、その理由を家族は教えてくれません。
寒いのには理由があります。逆にその寒い理由を取り除けば、寒さが和らぎます。これから新築やリフォームをご検討の方は自分のお家に当てはめながらみていただくと良いと思います。
それではいきましょう!
①「窓の性能が低い」から。
昔の家はとにかく窓の性能が低いです。日本の住宅の約6割が「アルミサッシ」と言われるアルミの窓です。アルミはすごく熱を通しやすく、よく結露しているのを見た事があるのではないでしょうか?結露自体は悪くありませんが、その弊害として、放置する事でカビが発生し健康被害に繋がる可能性があります。
結露対策とすると面倒ですが、こまめに拭き取りカビが生えないようにすると良いです。お子様がいる家庭はより気をつけましょう。
僕の実家も結露がひどいです。結露を放置するとカーテンがカビだらけになっているのを目撃します。。。今のアパートはアルミ樹脂複合サッシです。アルミ樹脂の複合サッシはアルミより性能が高高くなりますが、環境によってはまだ結露します。実際に毎朝寒く、室内の湿気が多い場合ですと結露しているので、新築やリフォームを考える際は、最低でも樹脂サッシをお勧めします。
②「断熱性能が低い」から。
昔の家はとにかく断熱性能が低いです。日本の基準は約10年おきに更新されていました。そんな中、2020年に省エネ法の義務基準が制定される予定でいましたが制定されずに、今年ようやく義務化の基準ができました。
今年ようやく義務基準が出来たということは、それまでに建てられた既存の住宅の性能が高いわけがありません。新築住宅をはじめとする、約7・8割の既存住宅が義務基準を満たせない性能となります。
日本の住宅環境がどれほど劣悪か・・・それでは寒い訳です。
妙な納得感(笑)
断熱の基本は、断熱材(熱を断つ材料)で家をぐるっと囲むことにあります。施工の仕方はいろいろありますが、今回は省略します。例えるなら、魔法瓶です!熱いお湯を入れても冷めにくく、冷たい水を入れても温まりにくいあの効果が断熱性能が高いものになります。
まずはしっかりと断熱材を入れることが必要です。
③「床材の塗装がウレタン塗装」だから。
床材には、大きく分けて2つあります。「無垢フローリング」と「合板フローリング」です。丸々本物の木でできているのが無垢フローリング。合板などを貼り合わせて表面だけシートや突き板などの木を使用したものが合板フローリングです。
どちらもメリットとデメリットがありますので、計画に合わせて選択できると良いと思います。
これらのフローリングの表面に塗っていくのが塗装です。塗装もいくつかあり、ウレタン塗装は、フローリングの表面に膜を作る塗装で、踏み心地はどちらかというと塗膜に触れるためヒヤッとします。表面に膜を作るので水に強かったりもします。
適材適所で使い分けをお勧めしまが、無垢の本来の良さを活かすのであれば、木に浸透される植物性のオイル塗装がおすすめです。「木」本来の温かみを味わう事ができ、植物性であれば小さな子供が舐めても安心の塗装です。
④「間取り・方位・大きさが適当でない」から。
時代によって住宅のあり方が変わってきました。昔は人寄りも多くあり、一大イベントの家づくりでした。一大イベントは今も変わりませんが、核家族が増え、昔のように集まる機会も少なくなってきました。大きく作る事が1つのステータスとなり、外面なんかも気にしていたかもしれません。そんな時代背景があるように思います。
よく実家に帰ると、和室が2間続きの上座・下座があり、尚且つ南面にあるようなお家はないでしょうか?まさに実家がそうなんですが、年に数回しか使わない部屋が、一番日当たりの良い場所に配置してあります。逆に家族が過ごすLDKは日の当たらない北側などにあります。何を一番優先して作るのかで間取りも大きく変わってきます。どちらかと言うと、昔はお客様ファーストな家づくりをしていたのかもしれません。
そして各部屋を廊下で繋ぐ間取りは、暖房の仕方も難しいです。結局は各部屋で温める方法が効率がよく、廊下は寒く息が白くなることもあるような状態が家の中でも起きてしまいます。
あとは無駄に大きなお家とか。方位も意識していないような間取りが多いように感じます。
⑤「隙間が多い」から。
今でさえ、住宅業界でこの隙間の話は一般化してきていると思います。こちらはC値(隙間相当面積)といい、建物の成績表みたいなものです。昔はそんな概念はなく、今とは工法も違うので、隙間風がビュービュー入ってきていました。この隙間もより少ないほうがいいです。
先ほどの断熱の話と一緒に考えてもらうと良いと思います。魔法瓶がいくら性能が良くても蓋が開いていたら、せっかく温かいお湯が覚めてしまいますよね。住宅もその原理と同じです。断熱材でしっかりと囲い、隙間をなくすこれが熱の逃げにくい家づくりの基本です。
今では当たり前のようにC値=〇〇と謳っている会社も多くあります。逆に謳っていない会社はC値に対して(断熱関係に)出遅れていることになります。心配な方は、先方に「気密測定ってやってますか?」とお尋ねするその答えがわかると思います。
「そんな気密なんて必要ないですよ!息苦しくなりますよ!」なんて会社がいましたら、夏涼しく冬暖かい家づくりはまず出来ないと思った方が賢明です。
まとめ
ご覧いただけましたでしょうか。寒い住宅には理由があります。
新築で新しく建てる際は、これに気をつけて建ててもらう事で、少しでも性能の高い家づくりをお勧めします。
既存の住宅にお住まいの方は、「寒さ」「暑さ」の根本的な解決方法は、リフォーム工事を行いこれらの5つの事を改善していく限りありません。寒い原因は、家づくりの根本から見直さないと解決するのは難しいのです。
ちなみに僕の実家はこちらを全て当てはまるので、もれなく寒いです。
真冬の廊下は息が白い事があります。窓の結露が凍ることもあります(笑)
笑い話ではありますが、厳しい環境には変わりありません。
電気代の高騰が示唆される中、少しでも少ないエネルギーで快適に暮らすには、
高性能な家が欠かせません!
しっかりと検討して後悔のない家づくりをしましょう!では!
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