後悔しない家づくり「幸せになる5つの鉄則」
皆さんの家づくりのゴールはどこでしょうか?
多くの方は、初めての家づくり。
わからないことも多く、なおかつ決めることが山ほどあります。
たくさん悩んで、不安に思うことも多いと思います。
そんなとき、いつからか家を建てるまでがゴールとなり、目的がすり替わってしまうこともあるかもしれません。
家づくりはあくまで手段です。
どうして家を建てるのでしょうか?
それは、「家族のしあわせのため」ではなかったでしょうか。
「後悔しない家づくりのすべて」
今回は、「後悔しない家づくりのすべて」という本を紹介したいと思います。
1級建築士YouTuberのげげさんが書いている本ですね。
出版して少し経っていますが、おもしろそうと思い手に取りました。
内容もとても分かりやすく、共感することも多かったです。
自分の意見や感想も加えながらまとめていきたいと思います。
それではいきましょう!
「幸せな家」って、なんだろう?
幸せになる家づくり5つの鉄則
冒頭でもありましたが、家づくりは建てることが目的ではありません。
「建ててからが始まり(スタート)」とよく言われます。
ゴールは出来上がった家で、「末永く幸せにたのしく暮らすこと」ではないでしょうか。
そのために自分にとっての「しあわせ」を見つけなければいけません。
自分たちにとって「しあわせ家」とはなんでしょうか?
・家族団らんで過ごせる場所が欲しい
・愛車が眺められる素敵な空間が欲しい
・自然豊かな場所で暮らしたい
っといった感で、どちらかというと抽象的でかまいません。自分たち(夫婦)の好きを見直す素敵な時間になります。
今回の5つの原則はそのベースとなる考え方になります。
すべてを満たす家は、存在しない
いきなり厳しい話ではありますが、すべてを満たす家は存在しません。
それは土地も同じです。自分たちのすべての要望を満たす土地は存在しないと思います。
これは、「仕事」や「彼氏・彼女」にも言えることではないでしょうか。
それだからこそ優先順位をつけて、自分たちの価値感に合った形で選び取っていかなければいけません。
「しあわせな家」をつくるために、自分たちは何を大切にするのか?
ある程度譲れるものはなんなのか?これだけは絶対に譲れないものはなんなのか?が大切になってきます。
「ほしい家」より、「ほしい暮らし」
まず考えていきたいことは、「どんな家にしたいか」ではなく「どんな暮らしがしたいか」です。
ここでいきなり、LDKは何畳くらい欲しくて・・・吹き抜けが・・・子供部屋は・・・
初めから具体的な話は必要ありません。
決めつけはお互いに良いことを生みません。
まずは、「どんな暮らしがしたいのか」を考えてみましょう。
・趣味を楽しみたい
・家事を楽にしたい
・子供とのびのび暮らしたい
自分たちが今後新しい家ができたときに「どんな暮らしがしたいのか」が大切になります。
そこをベースに、さらには深堀りをしていきます。
・趣味を楽しみたい:どんな趣味なのか?どんな場所が必要になるのか?何人で楽しむのか?いつまで楽しめるのか?
ひとりひとりの趣味にフォーカスしたり、家族の趣味にフォーカスしたり、それらを組み合わせたりとそこから広がるイメージを大切にします。
・家事を楽にしたい:好きな家事や嫌いな家事は?誰がいつやるのか?どこが嫌なのか?毎日なのか?週一なのか?
家中の家事をテーブルの上に集め、代役できるものや分担できるものなど仕訳をしていきます。
そして、何のために家事を楽にしたいのかを考えます。
共働きで普段から忙しいために、家事の時間を短くして家族の時間を取りたいからなのか。
面倒な家事の時間は極力短くして、空いた時間で趣味を楽しみたいのか。
理由はひとそれぞれだと思います。
子どもとのびのび暮らしたい:子供は何人いるのか?男の子なのか女の子なのか?今何歳なのか?何が好きで何がブームなのか?どんな場所があったら子どもと楽しめるのか?
そういった「憧れの暮らし」を掘り下げることで、その家族ならではの空間や形が見えてくると思います。
そんな家が作れたら楽しいと思いませんか?
間取りで家のすべてが決まる
間取りの重要性はかなり上位にくると思います。
それは、施主側からもそうですし、設計士側からも同じことが言えます。
一度建ててしまうと、後から簡単に変えることができないのが「間取り」です。
そして良い間取りは、家のあらゆることに影響します。
構造の良し悪しに影響すれば、断熱性能にも影響します。
コストにも影響すれば、デザインにも影響します。
快適性や使い勝手に影響します。
総合的に「良い間取り」はトータル的にバランスの取れた間取りをさします。
こればかりは、設計士の力量が大きく左右するポイントです。
そのために日々、よりよい間取りを考えています。
そして、施主側からはとても判断のしにくい部分になります。
大手のハウスメーカーでは、営業が間取りを考えてご提案しますが、それでも形にはなります。
なりますが、そこには大きな違いがあるのも事実です。
野球選手と言われても、メジャーリーガーから社会人チームと言われるくらい幅がありますね。さらに1年目の選手と20年目の選手といった幅もあります。
なので一重に「間取り」と言われるてもとても奥が深いものになんですね。
できるだけ小さくシンプルにつくる
広さ=コストと考えるとわかりやすいです。
物価高騰、電気代高騰、ウッドショック、コロナショックなどなど様々な問題が重なり、家づくりの費用がここ数年で大きく上がりました。
そんななかでも「広い家がほしい」と思うことは自然なことだと思います。
ですが「広い家がほしい」と思った方は、なぜ?広い家が欲しいのかを3回繰り返してみてください。
ほしい理由が明確に3回答えられる人は広さを求めてもいいと思いますが、理由もなしに「なんとなく」と考えると危険かもしません。
「大は小を兼ねる」理論は、無駄に広い家を作って、お金をかけた割にあまり使えてないなんてことになりかねません。子供部屋だって数年で使わなくなってしまうことだって考えられます。
おすすめは、「なるべくシンプルに小さく建てる」です。
そして、抑えたお金で質を上げることです。
そうすることで、豊かな暮らしを手に入れられると考えています。
最近こんなブログも書きましたの興味ある方は覗いてみてください。
僕のおすすめは、将来的に何人で住むかを考えることです。今は子供がいても、将来は家を空けるかもしれません。そうすると、最終的にはご夫婦2人で暮らすことになります。そのときにここまで広さがいるのか?子供部屋はこんな広さがいるのか?将来使わなくならないか?
そんなことを考えてみるのも良いと思います。
自分なりの判断基準をもつ
家づくりは、選択の連続です。
打ち合わせの数も多く、決めることがとてもたくさんありますね。
「どれがいいのかわからない」と選択することに疲れてしまうこともあるかもしれません。
そんなときのために、自分なりの判断基準をもつことが大切になってきます。
「迷ったときは、楽しい方へ」と何かを判断するときに初めから決めていると変わってくることがあります。コンセプトを決めているからこそ、2つの選択を迫られたときに、迷わずに選択できるのです。
その基準が「自分たちはどんな暮らしがしたいのか」ですね。
なぜそれが欲しいのか?そこを掘り下げていくことで、自分たちの家づくりの骨格が見えてきます。そこには、昔ながらの原体験があり、懐かしいや思い出などが見つかるかもしれません。
それらが自分たちの「しあわせな家」の土台になっていきます。
SNSで素敵な家がたくさん流れてくる時代です。
はたしてその中に自分たちが理想とする「しあわせな家」はあるのでしょうか?
自分たちの理想の暮らしは、自分たちの中にしかありませんので、ぜひともスマホは一度閉じて自分(かぞく)に向き合って、「どんな暮らしがしたいのか」や「家づくりのコンセプト」を見つけてみてください。
まとめ
今回は、後悔しない家づくりということで、5つの鉄則をご紹介しました。
すべてを満たす家は、存在しない
「ほしい家」より、「ほしい暮らし」
間取りで家のすべてが決まる
できるだけ小さくシンプルにつくる
自分なりの判断基準をもつ
これらの5つの鉄則を考えるだけで、きっと今後の家づくりの進み具合は劇的に変わってくると思います。
悩める選択がでてきたとしても、自分たちは「こんな暮らしがしたいから」という理由で、これは諦められるかもしれません。「自分たちはこっちだよね」といった選択が瞬時にできるかもしれません。
それは、自分たちの「しあわせ」についてしっかりと考えたからです。
「どんな暮らしがしたいのか」を最初にしっかりと考えたからです。
スマホの中のSNSではなく、自分たち家族に向き合ったからできることだと思っています。
家づくりは色々を見直すきっかけになる大イベントです。
是非とも家づくりをしたことで、よりよくなることを願っています。
ではまた!