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健康で快適に暮らすための5つのポイント(前半)

家づくりで「健康」や「快適」といったキーワードが気になる人は見ていってください!
性能を担保させるための取り組みはたくさんあり、どれも専門性が強い分野にはなります。

すべて理解してから家づくりに進まなければいけないわけではなく、少し頭に入れてから家づくりをスタートしてもらえるだけで、大きな一歩となるでしょう。

健康で快適に暮らすための家づくり

今回も引き続き、「後悔しない家づくりのすべて」という本を紹介したいと思います。
1級建築士YouTuberのげげさんが書いている本ですね。

前回までの内容はこちらになりますので、そちらも合わせて読んでみてください。

https://namonakidesignoffice.com/?p=447&preview=true

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家づくりでは色々なことを考え決めていかなければいけません。

それではいきましょう!

幸せな暮らしを支える、家の性能

住宅における性能は、下記の5つに分類できると思います。

  1. 耐震性(建物の構造体の強さ)

  2. 耐久性(耐候性、雨漏り防止)

  3. メンテナンス性(維持管理、修繕がしやすい工夫)

  4. 温熱環境(断熱、気密、空調計画)

  5. 省エネ性(建物の燃費、光熱費、太陽光などの創エネ)

これら5つの要素をバランスよく計画することができれば「幸せな暮らし」に近づけると思います。

もちろん、デザイン性も大切です。何を優先させるかで変わってくる。
デザインは、完成したときはとても感動しますが、慣れていくとあまり気にならなくなるといわれています。


あたたかい家が家族の命を守る

性能について考えるうえで、個人的にもっとも大切だと思うのは温熱環境、すなわち「あたたかさ」です。

寒さが及ぼす体への影響は良いことがありません。手足の冷えや、アレルギー、睡眠不足などの不調の原因にもなります。活動量などへの影響もあります。

あたたかい場所から急に寒い場所に移動すると、血圧や心拍の急激な変化が起き、それが脳梗塞や心筋梗塞の引き金となるリスクがあります。

また室温が18度以下になると、循環器系の疾患やケガのリスクが上がり、WHOは住宅内の最低室温を18度以上にすることを強く勧告しています。

あたたかい家が家族の命を守るための予防にもつながると考えます。


断熱材ってどう選ぶ?

家の性能について検討に入ると、断熱性や気密性といった言葉が出てくると思います。何社も検討していると、他社では○○を使っているなど比較検討することができると思います。

その際に注意しなけばいけないのは、「○○という商品を使えば、断熱は完璧です」というような営業トークをする担当者(会社)です。

断熱材の性能は、「熱の通しにくさ」と「厚み」と「施工精度」で決まります。高性能な断熱材も、薄ければ熱を逃がしやすくなります。厚みがあっても、施工がいい加減ですき間があるようでは、性能を発揮しません。

また断熱性能は断熱材だけでなく、内装~外壁材までの壁を構成するすべての要素で決まってきます。

これさえ使っておけば良いものはなく、総合力で決まるので、「○○さえ使えば大丈夫!」という担当者には注意しましょう。


断熱材のグレードアップはしたほうがいい?

住宅の断熱に関しては一定の基準が存在し、住宅会社もそれをベースに断熱性能を設定することが多いです。

近年目指すべき基準として使われることが多いのが、「HEAT20(20年先を見据えて日本の高断熱住宅研究会)」が提示するグレードです。HEAT20が設けたG1・G2・G3といったグレードの基準があることを知っておくと良いでしょう。

グレードが上がるほど、断熱性能が高いことを示します。必ずしも、高ければ高いほど良いというわけではありません。高ければそれだけ費用が上がることも事実です。

どこを目指すのがいいのか?費用と性能のバランスが良いところを一緒に考えていけると良いと思います。


耐震等級はいくつがいいの?

地震大国日本において、住宅の耐震性は安全な暮らしに直結します。現在、建築基準法という法律により住宅が満たすべき耐震性(耐震等級1)は定められていますが、あくまで最低レベルです。

その上には、国の基準の1.25倍の強度である「耐震等級2」と1.5倍の強度を持つ「耐震等級3」が存在します。

おすすめは、「耐震等級3」です。

2016年に発生した熊本地震では、震度7の地震が連続で発生しました。耐震性の低い建物は、前震でダメージを受け、本震がとどめとなって崩壊するケースが数多くありました。等級1相当の建物のうち6%が倒壊しました。等級2の建物は、倒壊こそ逃れたものの半壊や修繕困難な損傷を負った建物もありました。等級3の建物は、倒壊、全壊、大規模半壊はゼロで地震後も軽微な修繕で住み続けることができています。

今後これ以上の地震が起きないという保証はどこにもありませんが、これから新築を建てるのであれば、わざわざ倒壊する可能性が高い等級の低い建物を建てる必要性はないと思います。

命はもちろん、日々の生活も守り、維持するためにも耐震等級3をおすすめします。

以上が、「健康で快適に暮らすための家づくり」前半の5つのポイントです。

  1. 幸せな暮らしを支える、家の性能

  2. あたたかい家が家族の命を守る

  3. 断熱材ってどう選ぶ?

  4. 断熱材のグレードアップはしたほうがいい?

  5. 耐震等級はいくつがいいの?

家づくりを勉強していくと、気になってくる内容も多いかと思います。
後半の内容も面白い内容が多いです。楽しみにしていてください!

ではまた!

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