本:料理人土井先生「くらしのための料理学」を読んで

はじめに


最近、NHK出版の学びのきほんというのシリーズにはまっている。

今回は、土井先生の「くらしのための料理学」を読んでみた。

料理は人間にとって切っても切り離せない存在であり、一人暮らしをして、料理の大変さ、母親の料理のありがたみを感じるとともに、料理って大事だなぁと感じているところ。

読む前:あまり先入観は持っていなかったが。自分の浅はかな知識では、
日本の出汁が大切なんだ等そういう類の話しかなぁと思っていた。

実際読んでみると全く違った。
私の中で特に印象に残ったところをピックアップする。

■日本と西洋の料理の違い

※西洋と日本の比較となりますが、あくまでイチ意見として。

・日本では、素材の味をそのまま生かした料理や、出汁を入れるにしても、素材の味を消さない形。
AとBを和える(→ハーモニーを生み出す。)、
・西洋では、ソースやチーズなどを使って、素材に味をつけるというやり方。
AとBを混ぜる(調和させる意味はそこまでない。)


■「澄まされている」という日本語

本の中に、「澄まされた」という言葉が出てきた。
お吸い物のイメージだが、個人的にこの研ぎ澄まされる、という非常に清らかで、透明感のある言葉が好きなのかもしれない。逆に英語だとあまりそういう表現ないのかな。
もし、娘ができたら、この言葉使いたいかも。。



■(料理に手間をかける以上に大事なことは?

→きれいにすること。
最後の〆の言葉(終わりにの部分)で、料理の味付けなども大事だが、「きれいにする」ということが大事。と筆者は主張する。
ご飯、みそ汁、おかずの場所を整えて、きれいな器に入れて、そして心も整えて、落ち着かせて料理の時間を味わうということが一番大切なのかもしれない。
最後に一汁一菜のシンプルでありながら、非常にきれいな写真がある。素敵。

人間と機械の違いは、人間には、「心の豊かさ」があると書いてあった。
まさに、そういうちょっとしたところから整えていくことで、心のゆとりができて、心の豊かさが上がっていく気がする。
一人でも、いただきますをちゃんと言って、きれいな上品なお皿に入れて、食事の時間を楽しみたいと思った日々でした


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