私が日大ロー過去問の解答例等を作成した理由
はじめに
先日R5年に続き、R4年の日大ロー過去問の解答例等をリリースいたしました。R5年の時は、試験まであまり時間がなかったので、「私がなぜこのようなものを皆様に提供しようと思ったのか」ということをお話しできませんでした。そこで、当記事にて、その点について皆様に知っていただければと思い、当記事を投稿いたしました。少し長くなりますが、最後まで読んでいただけると、嬉しく思います。
きっかけ
解答例等を作成しようとしたのは、ある方が「先生は日大ロー出身で、予備試験にも合格されていて、今は日大法学部の受験指導機関でお仕事をされているなら、日大ローを受験する人に向けて、過去問解説講義を作成したらどうか」と仰って下さったのがきっかけです。
最初は「自分なんかが」と思いましたが、現状の日大ローの受験状況を見て、非常に狭き門であることから、日大ロー卒業生として「何かお手伝いできることはないか」と思いました。
講座にしなかった理由
最初は講座を作ろうと思いましたが、某司法試験予備校が既に講座を出しており、そこと同じことをしてもオリジナリティが出ないなと思いました。
そこで、日大ローの入試問題が基本的であり、ある程度手ごたえがあっても不合格となってしまう方々がいたので、「これ位書ければOKだよ」というものを示したいと考えました。
また、日大ローの過去問は基礎的な問題なので、これにしっかりとした解説をつければ、日大ロー受験生以外であっても、基礎的な事項の学習に役立つのではないかとも考えました。
さらに、講座だと、講座を見る時間を拘束されてしまう反面、自己完結できる教材のようなものを提供できれば、講座を見る時間を短縮して、自分のペースで勉強できて効率的だと考えました。
以上から、私は、現在リリースしている解答例・講評・解説の形を採用することにしました。
某予備校よりも値段が高い理由
某予備校だと、過去3年分を3万円程度で受講できるので、私がリリースしている解答例よりも安いです。ただ、これは、コンセプトの違いや集客力が異なることによるものです。
某予備校だと、当然ではありますが、日大ローの対策に特化したものになっています。それに対して、私の解答例等は、とにかく解説が手厚いです。これは、単に日大ロー対策としてではなく、基礎的事項の学習も念頭に置いているためです。簡単に言えば、日大ロー対策+αをコンセプトにしているからです。
また、某予備校の集客力の方が、これも当然ですが、圧倒的に高いです。それに対して、私のネームバリューなど皆無なので、どうしても薄利多売という形態をとることができません。
セールスポイント
しかし、それなりのお金を戴く以上、クオリティの高さには徹底的にこだわっております。例えば、解説を充実させるべく、私のみならず、予備試験合格者や上位ロー卒業者(以下「スタッフ」といいます)にもリサーチを依頼し、解答例と現実の受験生の相場観についても話し合い講評をつけております。
解説作成にあたっても、なるべく関連論点や関連知識を多く盛り込んでおりますし、そのクオリティもとても高いと自負しております。
R4年度の解答例等を作成するにあたっては、名前は控えさせていただきますが、受験指導に携わっていらっしゃる多くの先生に、内容を見てもらい、フィードバックをいただき、それを参考により高いクオリティを求めました。
また、解説作成にあたっても、スタッフで共有し、皆が納得できるものを作成するべく、議論を交わしたことも少なくありません。例えば、罪数処理を巡って議論を交わしたこともあります。罪数処理のような細かい部分であっても決して手を抜かずに、完成させたものだからこそ、自信を持って皆様に提供できます。
最後に
このように、今回の解答例等は、私とそのスタッフの努力の結晶であり、少しでも日大ロー受験生をはじめとした、司法試験・予備試験受験生にとって良いものを提供したいという思いの詰まったものです。
今回の教材が、日大ロー受験生をはじめとした司法試験・予備試験受験生の一助になれることを願っております。