川根本町3月定例会における教育長人事案件の議会による「否決」について
>来年度教育長人事案件が否決?!これまでの流れについて。
こんばんは、川根本町議会議員の佐々木です。
川根本町3月定例会が3/22に閉会いたしました。
3月定例会は来年度の当初予算についての審議・議決が行われる重要な議会で、「予算特別委員会」の審議や現地視察を含めると、かなり密度の濃い日程でした。
私は「予算特別委員会」の委員長を拝命し、議事進行に努めました。
町長をはじめとする行政職員の皆さまによる資料提供、丁寧な説明に感謝します。
「予算特別委員会」は定例会最終日の3/22に委員長報告をし、その任を終えました。
さて、今回町内をざわつかせている教育長人事(同意第2号)の議会による不同意(=否決)は定例会最終日に起こりました。
>同意第2号が議会で不同意。それまでの流れ。
同意第2号【教育長の任命について】は、3/14に開かれた定例会二日目に追加議案として上程されました。
上程された議案は、同日に開催された議会全員協議会(全協)にて議員に説明があり、その後、質疑応答・意見交換がされます。
同意第2号について、全協での行政からの説明後、議員から出た質問は2件。
①義務教育学校2校が始まる重要なタイミングで教育長を新たに任命するのはなぜなのか。〈野口議員〉
②新たに任命される方は現時点でコミュニティー・スクールのディレクター兼推進委員をやっておられるが、それはどうなるのか〈佐々木〉
これらについての行政からの返答は
①新たに始まるタイミングで新たに任命することにより、川根本町の教育のさらなる進化を期待するものである。〈町長〉
②今年度末3/31で解任となり、新たなディレクターと推進委員については検討していく。〈総務課長〉
とのことでした。
このあと、返答に対する再質問、他の議員からの意見や質問等の発言はなく、議長の"他に質問はあるか"との呼びかけにも反応はなく、この件については終わりました。
同意第2号について、行政からの説明、議員からの質問、それに対する返答を合わせて時間にして6分。印象としてはかなりさらっと進みました。
そして3/22の定例会最終日の同意第2号についての議決。
議決の前に改めて「質疑」がありますが、そこで質疑をしたのは1名、日本共産党の大竹議員。
質疑内容は『新たに義務教育学校が始まるタイミングで教育長を新たに任命する理由は?』という、3/14の全協にて野口議員が質問した内容と同じものでした。
町長からの返答は『新たに始まるタイミングで新たに任命することにより、川根本町の教育のさらなる進化を期待するものである。』で、全協での返答と同じもの。
大竹議員からの再質疑はなし。
そのあとの議長からの"他に質疑はありますか"にも全員がなしの返答。
そして議決へ。
(なお、人事案件については議会の申し合わせにより「討論」はありません)
議決は賛成者の起立によって行われますが、起立は4名。
当日の出席者は10名(議長は含まない。藤田議員欠席)だったので、結果は6名反対によって、同意2号は不同意との議決になりました。
賛成者(4名)
中田議員、中野暉議員、野口議員、佐々木
反対者(6名)
中澤議員、杉山議員、大竹議員、澤西議員、中原議員、中野浩和議員
反対した議員の意志や意見は?
この流れをみてもわかるように、同意2号について、反対した議員の皆さまについては、大竹議員以外は発言を一度もしていません。
質問も、意見も、発言していない。
ですので、なぜ反対したのかはわかりません。
これって、ありですか。
3/14の全協での説明の際に質問が出なかったとしても、3/22までは1週間以上あるので、気になることや納得いかないことがあれば町長や担当課に確認や再説明を求める時間はあったはず。
当日の質疑で質問できたはず。
それをせずに、いざ当日にただ反対として、不同意という議決にし、結果、新年度時点での教育長は不在になる。
かなりの影響です。
>今後の川根本町の教育行政の流れは。
これについてもまだ公式に決まっていることはありません。
教育長、コミュニティー・スクールのディレクターなどについては未確定なので、関係者はなかなかご苦労だと思います。
教育長という役職は、専門性の伴う役職であり、職務代行者(過去の事例だと教育総務課長が就いた例がある)でしばらくいくとなると、やはり無理がかかります。
しかしながら、川根本町の教育総務課、教育委員会の皆さんは、現山下教育長との意識・情報の共有が密にできており、教育長が不在であっても、現場の混乱、特に子どもたちへの影響について最小限に抑えるために頑張ってくださると確信していますので、ただちに子どもたちに大きな影響が出るということではないと思います。
(ただ、それは関係各所の必死のフォロー、サポートによってぎりぎり成り立つ状態)
この件について、町内外何人もの方々から連絡をいただきました。
ただ、私が現時点でお伝えできるのはこの記事に書いた情報だけです。
このタイミングでの教育長が不在となるという現場の混乱。
他自治体との連携等にも影響がでると考えられますし、川根本町の教育の停滞に繋がると思われます。
反対した議員の方々は、反対理由を説明する義務があると思います。
なお、この件の今後の流れについては、おそらく3/29に開かれる予定の定例の全員協議会の議題にあがるのではないかと思います。
傍聴も可能ですので、気になる方はぜひいらしていただければと思います。
【日時・場所】
3/29㈮09:00から
役場本庁舎3階大会議室にて
最後に、定例会最終日の翌日の静岡新聞のこの件についての記事を添付します。
新しい情報があれば、またお伝えしますね。
川根本町議会議員 佐々木直也
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?