首長と議会と行政(役場)の関係性って意外とわからないよね。
川根本町の12月定例会がきのう終わりました。
最終日の昨日は選挙後初の一般質問の日ということもあってか、傍聴席に20人以上の方がいらしていたのがとても印象的。
首長たる薗田町長も『やりがいあるなー!』と、にやりとしていました。
川根本町の町会議員として初の定例会の日程を終えたわけですが、ほんとに知ってるようで知らない世界がそこにはあったのです。
せっかくなので、これは広く皆さんにも知っていただきたいと思ってこの記事を書くことにしました。
ざざざっと思いつくままに書いていきますね。
まずは首長と行政の仕事。
一般的には首長(しゅちょう)と読みますが、政治の中では首長(くびちょう)と読んだり名乗ったりすることが多いです。
川根本町の首長はもちろん町長です。
町長は選挙で選ばれた町の代表、町の顔。
もちろん権限も大きいので、町のあらゆることの方向性は町長のイメージ力にかかっています。
町長は町の代表であるのと同時に、行政(役場)のトップです。
町長のイメージする町づくりに向けて役場のそれぞれの課が色々な施策を考え、予算を組み、そして町長と詰めていくんですね。
年度の始めに1年間の大体のお金の使い方を決めるのが【予算案】です。
自治体に入ってくるお金のことを【歳入】
自治体から出ていくお金のことを【歳出】
といいますが、基本的には【歳入】と【歳出】はプラマイゼロになるように予算を組みます。
歳入を次年度に持ち越す、ということは自治体ではしないのも特徴です。
年度始めの歳入については"見込み"でしかなく、その中で1年間の予算を組み立てるっていうのはなかなか大変ですよね。
自然災害の被害箇所の復旧や思わぬ施設の補修・修繕などは当初の予算には組み込まれていません。
となると、足りなくなる。
どうするか。
そこで追加で予算を組みます。
これが【補正予算】です。
※補正予算の出どころについてはまたの機会に。
そういうことを年間でやりながら、年度末に実際のお金のことをしっかり計算するのが【決算】です。
予算を運用する。
これが行政の仕事ですね。
次に、議員について。
議員も選挙で選ばれます。
議員も町民の代表。町長と同じで、直接選挙で選ばれます。
議員も町長も、町民の代表。
これは【二元代表制】といいます。
首長と議員はお互いに抑制し合う関係にあります。
首長率いる行政について、監査をしたり、意見を言ったりするんですね。
議員によって【議決】されたものしか、予算などの【議案】は通りません。
議案はすべて議会に上程され、議員によって審議され、ときには討論をして、議決されます。
行政が考えた施策や予算組が正しい使われ方(最安で最大の効果があるか)などを検討し、賛成か反対かを議決します。
そうやってすべてのお金の使い道は決まっていきます。
議員の仕事で目立つことといえば【一般質問】があります。
これは、首長や行政の在り方について物申したり、町民の希望や要望を首長や行政に伝えるという機会です。
例えば、、
『あの施設の赤字体質についての考えを伺いたい』
『こういった理由で新しく〇〇が必要と思うがそれについてどう思うか』
『バスの本数を増やしていただきたい』
『他自治体ではこういう事例があるが、わが町ではどうか』
『〇〇について、補助金の額を増やす考えはないか』
『通学路が狭くて危ないので歩道を整備してほしい』
などなど、あらゆることを質問して、町民の気持ちを代弁して行政に伝えるんですね。最も"議員らしい"仕事です。
それを受けて行政側(主に町長)が【答弁】をします。
答弁をうけて議員はさらに踏み込む場合は【再質問】をし、納得がいくまで説明を求めます。
そうして、首長と行政、議員が限られたお金の使い道を決定していきます。
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どうでしょう、
少し伝わりましたか?
わかるようで意外とわからない
首長と議会と行政(役場)の関係性についてでした。
また書きます!
次回の定例会からは一般質問するぞーっ!
と意気込んでおります。
どうかみなさま、ご意見ご要望をお聞かせください。
川根本町町会議員 佐々木直也