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川根本町で「こども議会」が開催。未来へ繋がる手応え。

こんにちは、佐々木です。

12月に入り、今年も残すところあとひと月。
早い!時間の流れが早い!!
年を重ねるごとに時の流れが早く感じる現象は「ジャネーの法則」と呼ばれ、心理学的に次のように説明できます。

・年齢の逆数に比例して、人生のある時期における時間の心理的長さが変化する
・年齢を重ねるにつれて、自分の人生における「1年」の比率が小さくなるため、体感として1年が短く、時間が早く過ぎると感じる
・主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く感じられる
たとえば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどですが、5歳の子供にとっては5分の1に相当します。

ジャネーの法則

たぶん、すっごく簡単に言うと、
色んな事に慣れちゃって(予想できることが多くて)、新鮮さがない!
=脳の省エネ
なんだと思います。
よいけど、よくない感じがしますね。

このあたりの私の見解と対策については過去記事でも書いていますので、よかったらこちらから。

さて本題です。
今回は11/29の開催された川根本町「こども議会」についてです。

「こども議会」とは。

昨年の川根本町議会12月定例会の一般質問で、私から「こども議会」の開催を提案させていただきました。
今回の開催はその提案が実現したということで、とても嬉しく思います。

結論から言うと、この「こども議会」は、想像以上に川根本町にとってよいものだという手応えがありました。
そしてまた、未来への可能性の広がりを感じました。

まずは昨年の12月議会にて行われた私の一般質問の会議録の引用を。

ー前略ー
佐々木:質問
大きな2つ目、子ども議会の開催について。
(1)子供たちの議会や行政についての関心と理解を深めること、選挙の大切さを伝えること、あるいは子供たちが日頃疑問に思っていることや希望などを聞き取り、町政に反映するためにも、子ども議会の開催をするのはいかがでしょうか。
2の(2)1989年に国連総会にて採択された子どもの権利条約を基に、当町でも川根本町式の子ども権利条例の制定を検討するのはいかがでしょうか。
ー中略ー
町長:答弁
小・中学校では、総合的な学習の時間に、ふるさとについてのよさや課題、未来について 探求して学習を進めていると聞いています。その中で、子供の目から見た町への提言や思いを伝える場として、子ども議会の開催は大変有意義であると考えています。つきましては、 令和6年度において試行的ではありますが、子ども議会を実施する方向で進めるよう、教育委員会に指示します。
ー中略ー
佐々木:質問
どのようなイメー ジをしていらっしゃるかというのを教えていただきたいです。
ー中略ー
町長:答弁
テーマ決めて、また教育長にも教育委員会にも言うんですけど、その中においといて、ふるさとへの提言。私らもここにいて、 私も答えて、その中で、時期がいつになるかちょっと分からないんですけど、本当それを予算反映できたら、これほど子供たちがうれしいことないなと。そこも考えて、また教育委員 会には指示を、指示は出すんですけど、そういったこと含めて内容を精査してやってもらい たいなと思っています。
ー中略ー
佐々木:質問
まさに模擬的な議会ではなく、しっかり子供たちの意見を聞いて、さらに言うと予算化をしていただきたいというところぐらい、何か本気の議会という ものを子供に体験していただきたかった。それに併せて、アクティブラーニングといいますか、学校現場のほうでこの町について本当に考えるというきっかけになりますし、政治というものは町のあらゆるものに関わっているんだということをより感じられ、選挙への意識の向上だったりとか、そういうものにつながるんじゃないかと思いますし、ひいては町の愛着にも当然つながっていくということになると思います。

令和5年第4回(12月)川根本町議会定例会会議録

こんなふうなやりとりのなかで、今回の開催に至りました。
私の「こども議会」に対する思いなどは、この会議録にある通りです。

「こども議会」の現場の空気感

こども議会の様子。いつもは議場での撮影はNGですが、今回は議長から許可が出ました。

川根本町役場三階にある本会議場です。
名前板までしっかり用意され(写真は一応加工)、町長をはじめとする三役(町長、副町長、教育長)はもちろん、全課長が出席した本格的な雰囲気。

今回の「こども議会」は光の森学園の生徒たち。
議長が3名、議員は8名でした。(6年生が2名、8年生が2名、9年生が4名)

具体的な内容については12月7日に光の森学園の学習発表会にて発表されるそうなので、細かくは書かないで、ここでは全体の感想だけ書きます。

こども議員それぞれの提案・質問をするなかで、それぞれに工夫やよく練られた形で以下のような流れがありました。
①提案・質問理由の説明、
②その理由の裏付けのための情報収集(実験や試作、アンケート、有識者へのインタビューなど)
③問題点、改善策
④それらを踏まえての現実的な提案
テンプレートではなく、それぞれの思う形での発言、資料の準備、本当に感心しました。

特に重要なのが②と④で、しっかりと説得力のある内容でした。
まさに時間をかけて探求した成果。

町長からの答弁も、それを受けた真摯なものであったと思います。

少し残念だったこともある。

この現場の空気感が素晴らしいものであったからこそ、残念だったことがふたつあります。

ひとつは、保護者も含めて、一般に「子ども議会」の開催の周知と、傍聴の呼びかけがなかったことです。

学校側としては、
・学習発表会での内容と同じものであるから
・傍聴席に限りがあるから
という理由のようですが、
実際の空気として、「学習発表会」と「こども議会」は全く異なっていると感じました。
議場でこども議員が提案・質問をしている際の町長や行政側のリアルな反応、表情などは、やはりここでしか受け取れないものです。

これはそこまで気が回らなかった私の責任でもあります。申し訳ありません。
次回以降は「こども議会」の開催周知、傍聴の呼びかけについて積極的に行っていただくよう、すぐに担当課長に要望しました。

残念だったことふたつめは、町議会議員の傍聴が少なかったことです。
町議会議員には全員協議会で周知されていましたが、当日の傍聴は私を含め3名のみでした。(杉山議員、中澤議員、佐々木)

総括と今後

昨年度の12月議会での、"来年度、試行的に実施"との町長答弁から約一年。
試行的というにはかなり本格的な「こども議会」でした。

私も、行政もハッとするような、新しい目線・角度の子ども議員たちの提案力。

きっと彼らも、少なからず川根本町、そして政治への関心が高まり、深まったのではないかと思います。

今回の手応え、あるいは反省点・改善すべき点をもとに、次回以降、どんどん発展・充実していくであろうと思いますし、私も私の立場からそうなるように尽力していきます。

その点において、さらに期待できそうな偶然がありました。
それは傍聴に川根高校の先生がいらしていて、たまたま私の隣の席だったので、お話できたこと。
傍聴しながら「川高もまぜてほしいなあ」なんてことも仰っていたので、さっそく今日の午後、川高に行って、その先生と校長と話に行ってきます。
川高の魅力化、地域の連携などに繋がる種かもしれません。嬉しい!

さて、今後ですが、
「こども議会」の発展、充実はもちろんですが、さらに、この流れから川根本町での【子ども権利条例】の制定を目指していきます。

焦らず、一歩ずつ。

今度の12月定例会の一般質問では、こういう川根本町での色々や、世の中の諸々の流れなどを含めて、
・川根高校について(存続→魅力化→発展)
・こどもの権利条約
など、教育長のいう《0歳から18歳までのシームレスな子育て・教育》に向けての、実現可能で効果的(だと思う)な提案をしていきます。

一般質問は定例会最終日12/19です。(質問通告が6名以上の場合は12/18も)

ぜひ、傍聴に足を運んでいただければと思います。

政治とは身近なものです。
生活のあらゆることが政治ともいえます。
そして、
自分なりの"公"への参加は、子育て・まちづくりの一環だと思います。

まずは傍聴から。
傍聴は、思っているよりずっとさらっとふらっとお気軽にできますよ。

来てくれると嬉しいのです。張り切れるのです。
ぜひぜひお待ちしております。

いよいよ寒くなってきましたね!
今年もあとわずか、
みなさまが元気にお過ごしになれますように。

川根本町議会議員 佐々木直也


わがやでは11月中旬にクリスマスツリーを飾りました!

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