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2024年、今の私が考えること|私の原点を振り返る
こんにちは!なおきゃんです。
今回は、コロナ禍の中で発覚した病気から思ったことと、そのあとに立ち上げたクラフトジンのクラウドファンディングについてお話していこうと思います。
子宮頸がんの発覚と新たな決意
2020年の年明け、婦人科を受診する機会がありました。その時、子宮頸がん検診もついでに、と検査を受けることにしたのがことの始まりです。
「ついでに」と気軽な気持ちで受けた子宮頚がん検診。ただ、私はその数日後、検査結果を聞きに行くと、医師からあることを告げられてしまったのです。
それが、「前がん病変」であるということ。
「自然に回復する可能性は50%、残りの50%は癌に進行するリスクがある」ということを医師からは言われました。
その帰り道、なんだか急に、命が「有限である」という現実がすごくリアルに感じられたんですよね。道端で泣いてしまいました。
別に今すぐ死ぬわけでも癌宣告されたわけでもないのですが、でも、これまでで一番「命に終わりがあること」を実感した瞬間でした。
どう生きたいか?でなく、どう死にたいか
その後、別の病院で再検査を受けるために銀座へ行くことに。再検査の結果はすぐにわからず、不安を抱えたまま病院を出ると、私は気分転換に銀座のお気に入りのバーへ足を運びました。
銀座は会社員時代(ダブルワーク時代)から馴染みのある場所。大人の雰囲気が漂い、いつも一人で飲んでいても心地よさを感じられる特別な空間。
カウンターでジントニックを頼みながら、ぼんやりと今の自分の心境を振り返っていました。ふと、その時、「この瞬間が最期だったら、私は本望かもしれない」と思っている私がいました。
それはただの酒好きなだけではなく、「この空間で過ごす時間が幸福だ」と強く感じていたからです。
大好きなお酒と、落ち着いた店内、一流のバーテンダーさん。自分自身へのご褒美とも言える洗練された時間。
この経験を通して、私は「どう生きたいか」ではなく「どう死にたいか」を考えるようになっていた自分に気づきました。
ただ変わりゆく状況に流されるのではなく、自分の好きなことに挑戦し、動くことで「私らしく生きる」という意識が蘇ってきたのです。
そして、その場で、「よし、これを仕事にしよう」とビジネス立ち上げを決めたのでした。
自宅で美味しいジントニックを
その日以来、「大好きなバーの体験を家でも楽しめるようにできないか」と考える日々が続きました。
コロナ禍で外出が制限され、バーや外食を楽しむ機会が減っている人が多い中、自宅でお気に入りのお酒を少しずつ楽しめるサービスを提供したいと思うようにはなっていましたが、それを、形にする「勢い」が整った感じでした。
特に、ジンはアルコール度数が高く、大きなボトルで買うのは難しいお酒です。そこで、さまざまなクラフトジンを少量ずつ試せるセットを提供し、自宅で簡単に美味しいジントニックを作れるようにしようと考えました。
クラウドファンディングに向けて
こうして私は、お酒のビジネスを始める決意を固めました。手術を控えていたにもかかわらず、このアイデアを形にするためにすぐに行動を開始したんです。
まずはクラウドファンディングで資金を集めることにし、商品のコンセプトを練り、試作品を作成。
クラフトジンのメーカーや輸入業者とコンタクトを取り、協力をお願いしました。商品のデザインやパッケージも大切にしたいと思い、デザイナーやカメラマンにも協力を依頼し、プロモーション用のメディアも立ち上げました。
また、ジントニックのセットには、普通はコンビニなどでは手に入りにくいトニックウォーターも含め、家でも本格的な味わいを楽しめるように工夫しました。
「イエのみのミカタ」の誕生と挑戦の継続
こうして、クラフトジンのオンラインショップ「イエのみのミカタ」をスタートさせることができました。
このサービスは、60mlの小瓶に詰めたさまざまなクラフトジンとトニックウォーターをセットにし、家で手軽にジントニックを楽しむことができるようにしました。
自宅で手軽に試せるこのセットは、多くの方々に支持され、クラウドファンディングでも目標を達成。商品開発や発送準備を進める中で、応援や励ましの言葉をいただき、これまでにない喜びと感謝の気持ちを感じました。
手術とビジネス準備を並行する中で、体力的にも精神的にも大変な時期ではありましたが、「好きなことに挑戦する」という充実感がそれを上回り、毎日が忙しくも前向きな気持ちで私を満たしました。
また、このプロジェクトを通して、多くの人々とつながり、支えられていることを実感。とても充実した時間となりました。
命の有限だからこそ
子宮頸がんという病気は、私自身に「命の有限性」を改めて意識させ、自分の本当にやりたいことに向き合うキッカケをくれました。
自分の好きなことに熱中し、それを形にしていくこと。
それこそが、私が生きる意味であるようです。だからこそ、これからも私らしく、情熱を持って進んでいきたいと思います。
今回も読んでくださり、ありがとうございました!
なおきゃん