タロット占いとコーチングの共通点(40/100日)
まったく予想していなかったタイミングで、タロット占いにのめり込んだ。いや、厳密に言えば、もともと占いは好きなタチだったので、そこまで意外というほどでもないのかもしれない。でも、本当に自分でもびっくりするくらいに突然に、ドハマリしてしまった。
きっかけは、YouTubeでタロット占いの動画を見たこと。数枚のカードを動画の冒頭に出し、視聴者に好きな1枚を選んでもらう。そして、後に続く動画でそれぞれの結果を伝えていく、というのが主な内容だ。占いといえば「占いの館」といった類の対面式、もしくは電話やチャットを使ったものしか知らなかった。けれど実際に何人もの人が、ネット上に占いの動画をアップしている。
昔から、占いは「良い結果」「ピンときた結果」だけを受け取るタイプだ。都合よく占いを使っているといってもいいだろう。そういう人は他にもたくさんいるし、わたし自身も変に傾倒するより健全でしょ、と悪びれず思っている。動画も、そういう心持ちで見ていた。
山ほど動画を見ていたら、当然そのうち飽きてくる。そして思ったのだ。「これ、わたしにもできるのでは?」自分を対象に占うだけなら、別に誰に迷惑をかけるわけでもないんだし、と。
そうしてタロット占いの初心者セット一式を揃えるまで、そう時間はかからなかった。今はなんでも、ネットでポチればすぐに手に入る。便利な世の中になったものだ。
タロットカードには、そのカードに紐付けられた意味が存在する。たとえば「愚者」というカードであれば、自由とか旅立ちとか楽観とか。でもそれ以上に、カードを読み解く人が「その絵柄を見た瞬間にどう感じたか」を重視する占術だ。(カードそのものの意味をどれだけ重視するかは、たぶん占い師さんによって異なるのだろうと思う)
いろいろな占い師さんの考え方を見聞きした結果、「占いは当たり外れよりも、その人の人生をより良くするためのツールであるべき」という考え方が一番気に入った。ので、わたしはそれを採用している。前述した通り、「占いを都合よく使う」スタイルだ。
たとえばあまり良くない意味合いのカードが出た場合は、「今日は嫌なことが起こるよ!」ではなく、「今日は嫌なことが起こりそうだから、◯◯に気をつけて過ごそう」と、思考をポジティブに変換させるために占いを使いたい。なので、わたしはよく自分の心を整えるためにタロットを使う。
……というような話を、つい最近知人としたのだけれど、そこでふと思った。「あれ、これ何かと似てないか?」
そうだ。つい最近セッションを受けた、コーチングとアクティブ・カラーセラピーだ。
……こんな感じで、決してコーチやセラピストが「あなたはこうですよ」と押しつけてくるわけではない。
タロット占いも少し似ていて、絵柄は絵柄でしかない。その絵柄を見て、出てきた言葉がその人の心のなかにある課題であったり、なりたい姿であったりするんじゃないの、と。占い師はさながら、コーチやセラピスト的な立ち位置で、相手の目標達成や自己実現のサポートをする存在だ。
そう考えたら、占いってもっと生活に溶け込んだ、身近なものとしてとらえてもいいんじゃないかなって思った。やっぱりまた勉強して、占いカフェのオープン目指そうかな。(以前、思いつきで言い出した妄想である)