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ネタにする手段
女性が集まってワイワイと恋の話を繰り広げる番組「グータンヌーボ」を見ていたら、ゲストの青山テルマさんと横澤夏子さんがこう話していた。
「どんなことでも、ネタにできる」
青山テルマさんは歌に、横澤夏子さんは笑いに変えるのだと。そういう意味では、同じですねと。
それを聞いて「わたしもそうかもな」と思った。わたしは歌も笑いも作れないけれど、文章なら作れる。嬉しい気持ち、楽しい気持ち、悲しい気持ち、悔しい気持ち、そのすべてを言葉に込めて、文章を編むことができる。どんなこともネタに変えられる手段を持っている、と。
書くことは、手段だ。書いた結果できたものに意味があるのはもちろんのことだけど、わたしにとっては書くことそのものにも意味があり、価値がある。それを自己表現といってもいいし、デトックスだというときもあるだろう。名前はなんでもいい。とにかく、内にふつふつとわき出る感情を外に出して、なんとか形にして、昇華させてやることができるのだから、これはきっと幸せなことなのだ。
2人の会話を聞いて、ふとそんなことを思ったのだった。