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Photo by
kasane_ougi
長い長い、トンネルの中
もうすぐ9月が終わろうとしている。ということは、この仕事を始めてから、もうすぐ2年になるんだなぁ。
始めた当初は、3ヶ月続けられるかどうかもわからなかった。それが気づけば、もう2年。なんとかかんとか、生きてこられただけで御の字だ。
2年前と比べると、仕事はだいぶ変わったと思う。けれどここ最近はどうだろうか。新しいチャレンジもしたはずだけれど、どうもいまいち「成長した」感がない。暗くて長いトンネルの中で、ずっと同じ場所をぐるぐる回っているような、そんな気持ち。
以前よりも、人と比べて落ち込むことはなくなった。それでもふと見渡してみると、あれ、なんだかみんな先を走ってない? そんな焦りにも似た気持ちがふつふつと湧いてくる。
たぶんだけど、今わたしは「守り」の時期に入っているのだろう。仕事よりも家族と過ごす時間を大切にしたい、そういう気持ちが強い。もっと言えば夫が転職したことで、今までのような家事・育児のサポートは望めない。そうなると、自然と仕事量は減る。たくさん抱えるとすぐにパンクすることは、今までの経験からイヤというほどわかっているから。
これはもう、仕方がないと割り切るしかない。今置かれている自分の状況と、気持ちと。そういったものにいちいち折り合いをつけていかないと、うまいこと生きていけないのだから。
100人いれば、100人違った生活があって、考えがある。みんなその中で、何が自分にとってベストなのかを模索しながら、トンネルの中を進んでいくしかないのだ。ある人はトンネルを出て晴天の下を突っ走り、またある人はわたしと同じように真っ暗なトンネルの中を、出口も見えないままにうろうろと歩いているのだろう。
とにかくは、歩みを止めないこと。今はそれくらいしか、できないのだから。