「どうしようかな」はウキウキの魔法
すごく楽しみにしていた旅行に、行けなくなった。
まぁ、それについてはもう、しょうがない。そりゃあ、「行けない」と決まったときは悲しかったけれど、本当はやっぱり行きたかったけれど、そんなことを言ったって仕方がない。
気持ちを切り替えるために、「そうだ。また、旅行の計画を立てよう」と考えた。すると、少しだけ気持ちが軽くなる。ちょっとウキウキすらしてくる。人の心なんて、案外単純なものだ。
旅行にしたってそうだし、明日の休みに何をするかだって、今夜食べるご飯のことだって、なんだっていいんだけど。
「どうしようかな」と考える瞬間って、楽しいし、ちょっと幸せだと思わない?
なんていうか、そう。「未来を自分で作ってる」感じ。うん、そんな感じ。
お金はたくさんなくたっていいけれど、幸せであるためには、やっぱりちょっとは必要だよね、というのが、わたしの持論なのだけど。それって、この「どうしようかな」に通じてる。
生きていくのに精一杯で、日々食べてくお米を買うだけのお金しかなかったら、旅行も、休みの日の予定も、ディナーも、何も考えられないでしょう?
それは、「今ココ」しか見られないってこと。未来を見ることも、作ることもできないってことだ。だからウキウキできないし、不安だし、泣きたくなるの。
ああ、しんどいな。そう思ったときは、少しだけ先のことを考えよう。小さなことでもいいから「どうしようかな」って考えよう。なるべく、楽しいことがいい。「夕飯の献立、どうしようかな……」って悩むくらいなら、お惣菜にしよ!って決めちゃえば、なんか軽くなると思う。まぁこれは、家事が苦手なわたしの話なんだけど。