【或る高校教師の苦悩11】思わぬ幸運②
(前話「思わぬ幸運」の続きです。)
上履きがないことに気づいた岩倉と女子生徒二人。
三人はこんな会話をし始めた。
岩倉「でも、今日一日どうしよ?靴下で過ごしたくないんだけど。」
女子高生B「えーっ。しょうがなくない?じゃあ、裸足で過ごしたら?」
岩倉「あー、じゃあそうするか。」
俺「!!!」
俺は耳を疑った。
なんと、俺は岩倉の巨大な素足を見るチャンスを与えられたのだ。
どういう風の吹きまわしだろう。
しかも、今日一日素足で過ごすだろうから、担任の俺は何度も拝むことができそうだ。
それは、夢のような宣告だった。
そんな俺の気持ちは露知らず、岩倉はためらいもなくくるぶし丈のスクールソックスに手をかける。
水泳部だから、素足になることに抵抗がないのかもしれない。
ゆっくりとスクールソックスが取り払われる。
すると、色白ですべすべな巨足が姿を現した。
芸術品のように美しいギリシャ型の足だ。
とんでもないサイズにもかかわらず、ゴツゴツした感じはなく女性らしい丸っこい形をしている。
それにより、いっそう迫力を感じられた。
俺「でけぇ、、」
また心の声が漏れてしまう。
俺は我慢できず、隠れていた場所から身を乗り出し、岩倉の足を凝視する。
まず、足指がとにかく長い。
この足のサイズからしても、相当な比率があると思う。
足形を測定したときからわかっていたことだが、実際に実物を見てみるとすごい長さだ。
多分足指の太さも相当なものだと思う。
加えて、足の厚みがすごい。
横に2人の女子生徒たちの靴下履きの足が並んでいるが、その倍以上はありそうだ。
そんな肉厚で巨大な素足が、靴箱の床のすのこを力強く踏みしめているのだ。
俺の股間が膨らまないわけがない。
また、その手に持った靴下のデカいこと。
54cmの巨大な足をさっきまで包んでいたその靴下は、くるぶしからつま先まで70cm以上あってもおかしくない。
隣に立っている女子生徒の脚の長さと、岩倉のくるぶし丈ソックスの長さが変わらないくらいだ。
加えて全体的にゴムがビロビロに伸びており、俺のガリガリの上半身ならすっぽり収まってしまいそうな太さがある。
とんでもないサイズだ。
そうこうしていると、岩倉が手に持った靴下がどんどん上空に持ち上がっていく。
俺「ん??」
何事かと眺めていると、その靴下はそのまま岩倉の顔の位置まで到達した。
岩倉「スンスン。。ふっ(笑)、もう臭いんだけど。」
女子生徒A「ハハハ。玲奈ってぶっちゃけ足臭いよね。」
女子生徒B「そうそう。たまに「臭っ!」てなって、玲奈の足の匂いかな?って思ったりするもん(笑)。」
岩倉「うざー。ってか、デカいから臭いだけだし。二人も足が54cmになれば絶対臭くなるよ。」
女子生徒二人「えーっ、そうかなー?」
俺「スンスンスン、、」
見ている俺も、無意識に鼻の穴を広げて匂いを嗅ごうとしていた。
もちろん、この距離で匂いが嗅げるはずはないのだが。
聞いている感じ、女子生徒の間でも岩倉の足の匂いは有名らしい。
昨晩俺は岩倉の上履きの匂いを思いっきり嗅いだが、めちゃめちゃ臭いというほどではなかった。
だが、脱ぎたての靴下の匂いは格別なのかもしれない。
どんな匂いなんだろう?
巨足フェチの俺は、下半身がむずむずしてしょうがない。
岩倉「でもさー、瑠奈のほうがもっと足臭いからね。」
女子生徒A「えーっ、瑠奈ちゃんも臭いの?(笑)」
女子生徒B「たしかに瑠奈ちゃんもめっちゃ足デカそうだよね。」
岩倉「それな。最近成長期なのか、マジでデカくなってるからね。玲奈なんて、瑠奈と比べたら子どもみたいに見えるし。」
女子生徒A「うそー!そんなデカくないでしょ?」
岩倉「いや、マジマジ。A子が瑠奈と最後に会ったのって、1年前くらいでしょ?そこから、めっちゃ伸びてるから。」
女子生徒A「たしかにー。でもあの時もめっちゃデカかったよ。そっからさらに伸びてるんだ?」
岩倉「そうそう。」
女子生徒B「瑠奈ちゃんって、まだ小学生だっけ?」
岩倉「今年小6ー。今成長期入ってるから。」
女子生徒二人「やばー!」
俺は。彼女らの会話に理解が追い付かなかった。
ルナというのはいったい何者なんだろう?
それは人間なんだろうか?
中学生とかなんとか言っていたが、どういうことなのか?
俺にはさっぱり分からなかった。
何はともあれ、俺は岩倉の素足を見られたことで非常に満足していた。
少し冷静さを取り戻していた俺は、三人にばれないように隠れていた靴箱室の入り口付近から抜け出した。
数人の生徒からは怪しい目をかけられたかもしれないが、致命傷にはなっていないと思う。
そしてそのまま、何ごともなかったような顔をして職員室に出勤した。
こんな感じで危機は乗り越えることができた。
まあ、乗り越えられたかは微妙だが。
この日の出来事については、また次回書いていく。
つづく…