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僕なりのRAWで写真を撮るわけ。


 以前、電子ビューファインダーと光学ファインダーの違いに戸惑うという話を書いたのですが、そこにも通ずる話で、RAWで撮影データを保存する意味みたいなものが自分の中でちょっと、わかってきたので、まとめてみようかと思います。

 今まで、使っていたパナソニックのGX-1ではRAWで写真のデータを保存する事をしてきませんでした。

 JPEGで保存していたのです。

 なぜ、RAWで保存してこなかったのかなんとなく自分なりの理由があったのだと解りました。

 カメラに詳しい方には解りきった事を話すかもしれませんが、自分の中では腑に落ちたことなので、書き連ねます。

 まず、この前、記事に書いたようにGX-1は電子ビューファインダー搭載です。

 光学ファインダーはありません。

 なので、撮影時にピクチャーコントロールをすれば、ファインダーの中の画像もモノクロになったり、ビビットな色合いになったりします。

 ホワイトバランスを変えれば、色合いも変わりますし、測光を変えても写真の表情は変わり、その完成形に近い画像を、モニターに表示して、こんな感じで撮影できるけどどうだい?と確認してくれるようなものなのです。

 そうなると、自分のイメージとあっているかという事は、ファインダーを覗いた時点でほぼ確認できるのです。

 そうなると、イメージ通りであれば、そのままJPEGで良いことになります。

 実際はモニターの高輝度などの影響で、プリントアウトすると色合いが違うと感じることも多いのですが。

 それでも80点の写真なら満足できましたし、引き延ばす写真屋さんでもいくらかの補正はできましたから、それでよかったわけです。

 なので、GX-1を使っていた時は、わざわざRAWで撮影して現像しようなんて思わなかったという事になります。

 パナソニックのRAW現像ソフトは、市川ラボラトリーのソフトで、あまり親切ではなかったと感じたのも現像しようと思わなかった一因ではあるのですが。

 どんな感じに映るのかが目で見て確認できているというのは一つの利点だと思います。

 では、最近買ったD7200ではどうなのか?

 こちらは、光学ファインダーであり、当然、設定を変えようと、目に入るものは自然体のままで、撮影後に確認しないと色合いや、測光、ホワイトバランスの与えて影響は見えてきません。

 なので、測光のポイントやピントの位置など後から変更できないところをしっかりと押さえて撮影する事にしています。

 RAW現像の際に、ホワイトバランスやピクチャーコントロールはニコンの現像ソフトの方で、調整ができます。

 なので、そこらへんはあまり意識しないでもいいのかなと思っています。

 設定ミスをしていることにファインダーを覗いただけでは気が付かない事もあるので、撮影後の確認と、必要ないところはオートで撮影する事が多くなっている感じですね。

 それでも、こういう絵が撮りたいと明確なイメージがあれば、出来るだけ設定するようにはしていますが。

 こうして撮影して、それを現像するという事を最近行ううちに、GX-1でもRAWで撮影するようになっています。

 先のサボテンの写真はGX-1で撮影しています。

 撮影する事に集中できる感じがするのです。

 ここでいう撮影する事は、画角を、絞り値、シャッタースピードを決めて、ピントを合わせるという意味合いです。

 デジタルな部分において、ホワイトバランスが変更出来たり、ピクチャーコントロールが出来たりというのは、このデジタルカメラという分野においての機能で、撮影する事とは別の所の仕事だと思うわけです。

 そういう意味で、撮影する事に集中できるのが、RAWでの撮影なのかなと思うに至ったわけです。

 もちろん、これが正解なのではなく、僕なりの今の理由でしかありません。

 写真の作品展を見れば、デジタルな部分での創意工夫された作品をたくさん見ることもできます。

 そうなると、そういうやり方があるのかと真似して見たくもなりますしね。

 撮影するという基本的なところに立ち返っただけの話なのです。

 おわり。

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