LCCのピーチ、稼ぐ機内サービスへ部署横断で開発
創造ときめ細かな工夫の新サービス。
アメリカのサウスウエストも2005年頃は
まだLCCで安売り勝負だったのが今や米大手4社に。
是非乗ってみたい!
格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーション(大阪府田尻町)が始めた搭乗客のスマートフォンを使った機内サービスが好評だ。システム開発や機内セールスなど部署横断でチームを作り、実用化まで3年かけた。
コスト削減策として開発したのが、オーディオメーカーのティアックの技術を生かした持ち運び式の小型サーバーだ。ピーチによると、据え置き型ではない機内向けサーバーの採用は同社が初めてだ。外部と接続できないが、機内でのみ有効なネット環境を整えられる。モニター代わりに搭乗客のスマホを使うので導入コストも抑えられる。
機内販売の利便性を高めようと、独自の決済システムも開発した。外部とのネット接続がなくても、安全にクレジットカード決済ができる仕組みだ。LCC各社は航空券を安くする分、機内食や機内での物販、到着後に使う鉄道やバスのチケット販売などで収益を確保している。「機内で売り上げが立つ仕組みがカギ」(前野さん)で、機内でのカード決済システムは不可欠だった。