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qutakuta
「第2の恒大」に警戒 中国不動産、共同富裕が重荷
10年ほど前に北京、上海、青島、深圳をはじめ多くの都市に行ったが、周りのIT関連の知人は住むための家に加え、資産投資として家を買っていた。
アメリカでは人気都市の家の値段は月間家賃相当の約300倍(約30年)なので買って住む、引越す時に家を売らずに賃貸に出して資産形成するのが比較的安全なやり方。有名なDavid Batchさんの主張もそれだ。
小欲知足。欲はあるものだが、行き過ぎると困ったことになりがち、中庸がよい。
中国の住宅業界は過去20年近く繁栄を謳歌してきた。高度成長に農村から都市への人口移動が加わり、需要に供給が追いつかない状況が続いたためだ。
上昇を続ける住宅価格はかつての日本と同じように国民の間に「住宅神話」を生み、投機熱を高めた。上海市の労働者の平均年収が12万4056元(約210万円、2020年)に対して、中古住宅平均価格は100平方㍍換算で731万元(1億2400万円、8月時点、捜房網調べ)と年収の約59倍に達する。シンクタンクの如是金融研究院によると、住宅が年収の何倍かを示す数値は広東省深圳や北京でも50倍を大きく超え、9~14倍の東京やニューヨーク、ロンドンを大きく上回る。