ANA、今期一転最終赤字1000億円 25年度9000人減へ
早く市況が回復しますように。
今期の連結売上高の予想は前期比45%増の1兆600億円と、従来予想から3200億円下振れする。営業損益は1250億円の赤字(前期は4647億円の赤字)と1530億円下方修正した。売上高は20年3月期比で46%減となる。
同社はこれまで、7~9月の国内線旅客数が19年比で15%減、国際線が80%減の水準まで回復すると想定していた。だが実績は国内線が同7割減、国際線が9割減。今期末には国内線旅客数が19年並み、国際線は19年比5割の水準まで戻るとしていた従来予想は、国内線が15%減、国際線が70%減に下方修正した。
9月末時点の手元資金は8208億円で1カ月あたりの営業費用(7~9月期決算ベース)の8.7カ月分ある。ただ資金を確保した結果、有利子負債は約1兆6千億円と2年前の2倍に膨らんでいる。収益認識基準の変更も影響し、9月末時点の自己資本比率は26%と2年で15ポイント低下した。