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色彩検定UC級:第6章 ユニバーサルデザイン
6-1.ユニバーサルデザインとは何か?
ユニバーサルデザイン
元のデザインの改造や特別な設計を必要とせずに、年齢、性別、能力、状況の違いに関わらず、最初からすべての人々にとって利用しやすく設計されたデザインのこと
ノーマライゼーション
1950年、バンク・ミケルセン(デンマーク)が提唱
障害者を排除するのではなく、障害を持っていても健常者と均等に当たり前に生活できるような社会こそがノーマルな社会である
ベングト・ニリエ(スウェーデン)が世界中に広めた
バリアフリー
障害者や高齢者の社会参加を困難にする障壁をできるだけ取り除こうとする考え方
現存する設備や製品などについて、障壁となる点を取り除く、あるいは障壁とならないように専用の機能を付加(後付け)するデザインのこと
ユニバーサルデザインは、初めからバリアがないように設計されているデザインを指す
建築家・工業デザイナーのロナルド・メイス(アメリカ)により、1980年代に提唱された
・アクアセシブルデザイン
・人間中心設計(Human Centered Design:HCD)
・ユーザビリティデザイン
6-2.日本におけるユニバーサルデザインの歴史
アクセシブルデザイン(JISZ8071より抜粋)
高齢者や障害者など何らかの機能に制限を持つ人々に焦点を合わせ、これまでの設計をそのような人々のニーズに合わせて拡張することによって、製品、建物およびサービスをそのまま利用できる潜在顧客数を最大限まで増やそうとする設計のこと
6-3.ユニバーサルデザイン7つの原則
原則1:誰にでも公平に利用できること
原則2:使う上で自由度が高いこと
原則3:使い方が簡単ですぐわかること
原則4:必要な情報がすぐに理解できること
原則5:うっかりミスや危険につながらないデザインであること
原則6:無理な姿勢をとることなく、少ない力でも楽に使用できること
原則7:アクセスしやすいスペースと大きさを確保すること
6-4.視覚情報に関わるユニバーサルデザイン
1.色のユニバーサルデザイン
視覚特性の多様性
容易に意味や内容が理解できる視覚デザイン
照明条件の配慮
注意表示などについては、聴覚・触覚によってわかる別の設備
(点字に慣れていない後天的視覚障碍者、糖尿病疾病などによる末端神経系の感度低下など)
音声ガイド、触って読める浮き出し文字など
2.ピクトグラム
<コラム>
視覚情報のユニバーサルデザインに関する規格
1.バリアフリー新法
2.JISZ9103-2108 安全色
3.JISZ8210 案内用図記号
4.JISZ8071 規格におけるアクセシビリティ配慮のための指針
JISS0137 取扱説明書
JISX8341 高齢者。障害者等配慮設計指針
5.JISS0031 色光の年代別輝度コントラストの求め方
アクセシビリティ
ユーザビリティと同義
特定の使用状況において、特定の目的を達成するために、特性及び能力の異なる人々が、製品、システム、サービス、環境及び施設を使用できる程度