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幸せ❤️自閉症な暮らし#5(2〜3歳)〜発達センター時代

3月に「自閉症」の診断を受けた翌月の4月から、私とRyoと妹のEriの3人で、発達センター、T組での母子通園が始まった。

T組は、10組の親子が通う少人数のクラスだった。T組の子の中には、Ryoに似たタイプの子も居て、私は初めて、子育ての悩みや辛い気持ちを話せるママ友が出来た。

T組では、衣服の着脱(ボタンなど)、食事(フォークやスプーンで食べる)、トイレトレーニングなど、生きる上で基本となることを、先生たちから教わりながら、一生懸命頑張った。
今でも完璧ではないが、この時頑張って身につけたことは、Ryoの財産だ。
また、手遊びなどを通じて親子の関わり方もジックリ学んだ。この時初めて、Ryoは私を母として、認識してくれたかなぁ。徐々にRyoは、笑顔を取り戻した。

この頃の私は、私が頑張って、なんとかしてRyoを普通に近づけたいという使命感に燃えていた。今、思えば、Ryoは自閉症なんだから、普通になんて、絶対ならないんだけどねぇ。当時は発達検査の数値を少しでもあげたいと必死だった。

でも、頑張っても頑張っても、Ryoは思い通りには育たず、現実に打ちのめされていた時、T組のママ友が、こう声をかけてくれた。
「なおちゃんが頑張ってるのは、みんなよく分かってるよ。でも、RyoくんにはRyoくんのペースがあるから、Ryoくんに合わせればいいんだよ」って。
あの時は、ポロポロ泣いちゃったなぁ。
仲間がいてくれて、ホントによかった😊

Ryoは思い通りに育たなくとも、悩みながら、お互い励まし合って、子育てに取り組んだこのT組で出来た絆は、今も続いている。

後に、このT組の10組のうちの7組で親の会を作り、20年以上経った今も、勉強会や自閉症の啓蒙など、活動を続けている。あの時のご縁に感謝である。

T組での毎日の通園、大変だったが、我が子の障がいに落ち込む暇なく忙しく過ごし、充実した日々だったと思う。

そして今思うことは、Ryoには確実に一生支援が必要なんだから、発達検査の結果は重くても全く気にならない。発達通りの数値によるサービスや支援金は、Ryoにとって生きていく上で必須だから。

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