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幸せ❤️自閉症な暮らし♯4(1歳時)

最初にRyoの症状に気付いたのは、夫の会社の産業医だった。1歳2ヶ月の時、何気なく受けた健康相談で、「この子は発達に心配があるから専門医に相談した方がいい」と、言われた。でも、その時の私達は、そんなことは全く思っていなかったので、「ちょっとぐらいできないことがあっても、個人差よ、個人差!失礼な❗️」
ぐらいに思っていた。

でも、その後、心配事は徐々に増えていった。

視線が合わない、手指の不自然な動き、0歳の時の可愛らしい笑顔は消え、この写真のようにボーッとすることが多くなった。言葉も全く出てこなかった。


中でも、一番気になったのは、何の理由か?突然激しい癇癪(かんしゃく)を起こし、額に血が滲むまでおでこを壁にゴンゴン打ちつけることだった。1歳の子が、額に血が🩸滲むまでデコを壁にぶつける姿…まるでホラー😱である。
私の実母は、今までの孫とRyoは少し様子が違うと思ったらしいが、なんと言っても、Ryoが1歳3ヶ月の時、下に妹ができたので赤ちゃん返りだろうと思ったようだ。

しかし、1歳半検診を受ける頃、母子手帳の「何々ができますか?」という項目には「いいえ」が増えていった。
それでも現実を受け入れたくなかった私は、ちょっと風邪気味だし〜とか、言い訳しながら、1歳8ヶ月まで検診を2ヶ月遅らせた。
検診の日、私はわざと遅刻し、その日の一番最後の受付で1歳半検診を受けた。
「ワンワンどれ?マンマは?」など、絵を見て指差す質問に、Ryoは1つも興味を示さなかった。思った通り、検診後、医師の診察に回された。医者は「Ryoくんは発達に心配があるので、発達センターに通うことをお勧めします」と言った。

それで、1歳8ヶ月から半年間、私は週に1.2回、地域の発達センターにRyoと通った。その間、生後半年の娘は、実母が預かってくれた。

発達センターには、発達に心配のある子達が通っていたが、私から見ると、どの子も、お利口にお母さんの膝に座り、楽しそうに手遊びなどお遊戯をしているように見えた。Ryoはと言うと、全く落ち着きがなく、ほとんど教室にいることが出来なかった。私の手を振りほどいて走り回り、私は必死でRyoを追いかけた。他のお母さんと話をする余裕は全くなかった。

2歳3ヶ月の時、Ryoは自閉症と診断を受けた。あの時、Dr.は、「本当はこのぐらいの年齢だとはっきり分からず、自閉的傾向がある、と言うことが多いですが、Ryoくんの場合は間違いありません。この落ち着きのなさは、自閉症です!」と、
清々しいぐらいハッキリと伝えてくれた。
私は「ですよねぇ」と妙にストンと現実を受け入れた。

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