2024.7.1 多摩センター駅前街宣
東京都知事候補の蓮舫です。小川淳也さん、熱いでしょう。香川からやってきて、候補者より喉を枯らしている。
私には素敵な仲間がいっぱいいる。素敵な仲間の思いを一心に受け止めて、
東京都民の皆様方の暮らし、安心をこれからの4年間、蓮舫に託していただきたいということを、まずもってお願いをしたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。
最初はとんでもないチャレンジをしてしまったと思った。
現職2期8年ですよ。 口を開けば横文字でやってる感のある相手は相当強いです。だってそうでしょ。 8年間、毎年8.5兆の予算を使ってる。それは政官業、強いつながりができるんじゃないですか。
本来だったら政党や特定の首長に組しないはずの基礎自治体の首長が立候補してくれと依頼をすることも私はおかしいと思うけれども、それだけの力を持ってる人なんですよ。
今、その背中が見えました。とらえました。私は並んで抜き去ることができると、そのために皆さんの力を貸していただきたいと心からお願いを申し上げたいと思います。
東京都の合計特殊出生率、1を切りました。2.07ないと人口は維持できない。
小池さん、いろんなことやってるんです。
子どもさんのために、家計への直接支援、教育費の無償化、出産に関すること、いろんなことやってくれてる。私はこのメニュー全ていいから引き継ぎたいと思ってる。
でも、この8年間やってきても生まれなくなった子ども、原因が他にあるんじゃないか。 私は今回の都知事選で少子化対策のアプローチを変えたいと思ってる。
今までずっと政治の支援から薄い立ち位置にあった人達。子どもたちには、親御さんには子育て支援がある。現役世代には、結婚すれば、子どもが生まれれば税制控除がある、社会保険料の控除もある。 シニアの皆さんには介護保険がある、医療保険料の自己負担軽減をされる。
でも、若者はどうですか。 若い人たちは、皆さんのお子さん、皆さんのお孫さん、高校を出る、高専を出る、社会に出る、大学に進学する、大学を出て社会に出る。その時に政治の支援はほとんどなくて、自分で頑張れ、家庭で頑張れ、親が面倒見ろ。こういう空気が長く続いてたんじゃないでしょうか。
日本が等しく豊かだった時には、自助は当たり前でした。自分で頑張る、特に若い人は。でも、今どうですか。
格差が広がって、若い人たちがどんなに頑張っても頑張りきれない環境が広がってるんじゃないでしょうか。
小泉改革の20年で、不安定雇用は60万人増えました。フリーランスで自分の力で自由に働きたいという人生を選んだ人はそれでいいでしょう。
でも、1度不安定雇用になって、そこから抜け出せなくて、私は国会議員の時に聞いた言葉が忘れられない。
仕事は他になくて、ファーストフードのアルバイトをしている。もう30歳になる。2年後の自分の人生設計が描けない。 規制緩和なんとか見直してくれ。政治はどうしてこういう若者たちを突き放して、非正規でも頑張れと言ってきたのか。
私はここを変えて若者の手取りを増やす。これに力を入れたいと考えています。
手段はあります。一般会計8.5兆円。東京都は豊かな税収の都市です。
皆さんが納めてくださった固定資産税、都市計画税、法人2税。大事に使うのはもちろんです。
でも、増税もしないで、この8.5兆を生かすだけで手取りを増やす方法がある。公契約。東京都はこの財源を使って、皆さんへの行政サービスを民間や法人に発注をしている。 事業を発注してる。事業を受注した企業が、都に代わって皆さんのための行政サービスを行ってる。
だったら、都が発注する事業、皆さんの行政サービスを受け入れる事業・企業は、私は、若い人たちの雇用環境の改善、賃上げ、有給休暇をしっかりと保証するブラックじゃない企業に限定をしたいと思ってますが、いかがでしょうか。
ホワイト企業だけが東京都の仕事を受けることができる。それは信頼にもつながる、売り上げにもつながる。そしてさらに経済成長を牽引していく。
東京都の職員は言います。「それは大企業だけが優遇されませんか。大企業はすでに待遇改善をしている。中小零細に恩恵がいかないんじゃないか。」
とんでもない。大企業は東京都の仕事を受注したら、 下請け、孫請けにさらに再発注してるんです。
だったら、再発注するときには適正な価格で再発注するように要件づければ、大企業じゃなくて中小零細、 若い人たちの雇用を大切にしている企業が、東京都の皆さんの税金を使って仕事をもらうことができる。その仕組みを公契約条例と言って、私はすぐ実現したいと思っています。
これが本当の官から民ですよ。
東京都の雇用形態を変えれば、若者の手取りが増える。手取りが増えれば、 諦めていたかもしれない結婚、諦めていたいかもしれない子どもも、私は選択できる、そんな東京都にしていきたいと思っています。
もう1つは、若い人たちの手取りを増やす。そのことによってシニアの安心につなげることができると確信をしています。
皆さんのお子さん、お孫さん、大学等を出た時に奨学金という借金を抱えていませんか。 親が払いきれない、じいちゃんばあちゃんも支援がしきれない。その子が負担をする借金は、大学等を出るときに平均310万円。有利子だと一体いつ返せるのか。
40代になって、50代になって、不安定雇用で返しきれないという声、そこらへんに聞くことができる。だったら、介護の分野で、医療の分野で働いてる若い子たち、これから働いてくれる若い子たちの奨学金を、東京都が返済を支援するのはいかがでしょうか。
それに皆さんの税金を使わせていただきたいと今回私はお願いをさせていただいています。
若い人たちの負担を取り除きましょう。
雇用の不安を取り除きましょう。
それはシニアの皆さんの安心につながるんです。
話は変わるけれども、サザエさん、見たことありますか?
波平さんっていくつだと思いますか。54歳なんです。
70年前のキャラ設定だから、ああいうふうになっちゃう。そう考えると、今のシニアは本当に若くて元気でやる気があって、この国の経済を引き継いできた、その力にまだまだみなぎってる。
じゃあ、若い人たちが介護の現場、医療の現場に入ればどうなるか。90、80の両親を介護を安心して任せることができれば、50代、60代のまだまだ若い現役世代はもっと働くことができるんじゃないでしょうか。
分断じゃないんです。循環をしたいというのが私の考え方です。
残念ながら、国は昭和の考え方で、長いことこの新しいアプローチへの転換ができていません。
若い人への支援はもちろん、この春から訪問介護の基本方針を引き下げました。引き下げたんですよ。訪問介護、定期巡回サービス、夜間型訪問介護、家族が求めてる、1人暮らしのシニアが求めている、頑張って1人で家で生活をする、そのための通院介助、生活支援を受けているのに、この事業者の報酬が引き下げられたらどうなるんですか。訪問介護事業者は日本全国で4割近くが赤字と言われています。
去年の倒産件数は過去最高となりました。やってけないんですよ。
ヘルパーさんがいない、人材不足だ、離職する人が多い。
なのにここの報酬を下げたら、私が危惧するのは、 地域密着型で皆さんの顔が見える形で、皆さんのかゆいところに手が届く形で頑張ってる零細中小の介護事業者が立ってられなくなるんじゃないですか。
そうなった時に、その人たちは支えられているシニアの皆様方の尊厳、生活補助はいったい誰が面倒を見てくれるのか。
1人暮らしが増えてます。東京も高齢者の一人暮らしが増えている。
その人たちに介護サービスなくて頑張っていけというのは、私は政治ではない。だから、私が都知事になったら、この人手不足、若い人を安定雇用にさして潰れることがないように、ヘルパーの皆様方の支援をもっと分厚くしていきたいとお約束をさせていただきます。
当たり前じゃないですか。
だって、介護に頼らない一方で、まだまだ元気なシニア・人生の先輩方もいらっしゃいます。でも、時代が企業側のその考え方に国が追いついていない。まだまだ働ける、 高度経済成長を引き継いできた経験もあれば、人材もあれば、能力もあれば体力もある。その人たちは、60、65でいったんリタイアして、まだ働けるから再雇用してもらったら年収が3分の1になった、2分の1になった。なんでですか。 人材が少ない、労働力が減ってくる。
だったらこの有効人材を、元気な人生の先輩方を、もっともっと適正に使っていただけるように、これも公契約条例と、それと企業に私は堂々と折衝してお願いをする都知事になろうと考えています。
失われた30年。この国の1人当たりのGDPはどんどん減り続けて、今やアメリカの半分です。成長しない、経済成長しない。いや、スタートアップをやろう、 頑張る若者を応援しよう、企業を支援しよう、いろんなことをやってるけれども、なかなかこれという方策がない。じゃあ何をするか。
日本全体の1人当たりの成長率、GDP成長率はアメリカの半分だけれども、 働いてる人たちだけの割合で見ると、1人当たりの経済成長率はなんと1.5前後で、アメリカとほぼ7分です。
この国の働いてる人たちのその力はまだまだ削がれていない。まだまだ成長できる。だったらどうするか。
ここに入っていただけるシニアの皆さん、徹底支援すればいいんじゃないですか。ここに入っていただける、正社員になりたいという女性の待遇改善をもっともっと変えればいいんじゃないですか。
その上で私はDX、デジタルトランスフォーメーション、今まで人がやっていた簡単な事務作業は全部デジタルにして、生産性をもっともっと低コストで上げることを 取り入れて、そして働く人たちの背中を支えていきたい。
東京はまだまだ成長する。 日本のGDPの2割、それを超える成長力をもってるから、今度は質を向上させましょう。
若い人を支援して、高齢者が安心する社会を作る。
それは、今育ってる子ども、 これから育っていく赤ちゃん。10数年後、数年後、その子たちが社会に出た時に確実に安心できる。親の不安がなくなる東京を作ることが、私が都知事になったら最初に種まきをしたい。
時間がかかるけれども、私はこの改革に手をつけたい。だから都知事に立候補いたしました。
小池さんはなんで討論会から逃げるんだろう。私は向き合いたい。
政策では負けない、数字でも負けない、行政改革でも負けない、皆さんを思う熱い思いでも負けない。
これからの4年間、負けないから議論をしたいのに、逃げて逃げて。だったら私は会いに行ける蓮舫、皆さんに会いに来ます。
今日も会いに来てくれてありがとうございます。
小池さんは光に光を当てるのは大変得意だけれども、もういいでしょう。
光ってる人たちは自分で光ってくれ。
光れなくなった時には支える。私が手をつけたいのは広がる影。 光と影。
その影に光を当てて、影が薄くなって短くなって、1人で立ち上がって歩いていけるように支援をする。それが リーダーとしての私の東京都知事像だということは、ぜひ皆さんにお伝えをしたいと思います。いかがですか。
背中が見えてきましたけれども、本音を言うと、まだまだ不安なんです。
私の決断、私の想い、私の政策、ますますやる気が出てる。
でも、やれるには都知事にならないとできない。
ぜひ皆さん、蓮舫を東京都知事に、七夕の日にぜひ押し上げていただけないでしょうか。勝たせていただけないでしょうか。
まだまだ私にはやりたいことがあります。
どうか皆さん、お支えをください。
よろしくお願いします。ありがとうございました。