無難を笑い飛ばせ

都市伝説を形に

レガシーとは色々なカードの組み合わせが無限に近い形で存在するフォーマットである。

とある時から「デッキリストはないけれど、何となく型は解る」デッキが話題に上がっていた。
まぁ「面白い」ってだけで実戦的ではないので「誰もが聞いた事があるけど、組みはしない」デッキだった。
組むために必要なカードはほぼすべてが「専用カード」であり新規で買い揃える必要があるからだ。
しかも、そこそこなお値段がする。
わざわざ試す必要のないデッキに、不要なカードを集める酔狂は居ないワケだ。
そんなデッキが先日、やっと形になったので記録を残す事にする。

誰も行かない道を往け


伝聞と予測からデッキを組み、完成させる事は楽しいのでやってみる事にした。
ニッチなカードが多いがけっこうな数は手元にあったので、実は1年くらい前から考えていたし、カードも揃えて来ていた。

都市伝説の中でも、とりあえず判明してるカードを見てみよう。

まずはこれ


なにこれ??

「カテラン組合の召喚」
まぁ、簡単に説明するなら「ライブラリーから「傭兵」を1枚探して手札に加える」カード。

何それ??とはいえ、このデッキを知ったカードではある。


マイナーの極み

「冬眠スリヴァー」
「全てのスリヴァーは2点ライフを払ったら手札に戻せる」

何それ??part2
意味が解らないけど、立派なコンボパーツ。

この調子で紹介してたら終わらないので残りは簡易的に

モロフォン、初祖スリヴァー、傲慢な血王、ソリン・・・etc


答えは簡単なもの


そう「モロフォン」が多相であることを最大限に利用し、初祖スリヴァーの続唱で盤面を整え、一撃必殺を狙う。

コンボの内容は簡単なもの

ただ、枚数や空白のカードが埋まらない。
クリーチャーは基本的に「スリヴァー」でなくてはならないし。
不用意な呪文を入れると続唱で外れになってしまう。
デッキ構築が異常に狭く難しい。

しかも「カテラン組合の召喚」レベルのカードを実践投入する様な人物が作ったデッキなワケで、こっちが見つけられない様なカードが入ってるのかも知れない。
一種の天才が作ったデッキなのだから予測も難しい。

しかし、「答えに近い」物がモダンにあった。

一時期流行った「スリヴァートロン」である。

モダンで最大手の一つである「トロン」の動きをしつつ、7マナから「モロフォン」でスリヴァービート。
恐らくこのデッキをレガシーにアップデートしたものなのでは?
と思いデッキリストを漁った。


無限の迷路へ


「トロン」→レガシー=「ポスト」

これか!!

と思い考えて見ると「不毛の大地」がある環境でタップイン土地でコンボはハードルが高すぎるし、遅すぎる。
ってか、普通に緑タイタンでいいんだよ。

友人が「黒単スリヴァー」という言葉を使い始めたので「暗黒の儀式」から「ソリン」→「モロフォン」だと思い、土地を「沼」で固定する。
簡易的に組み、一人回し。
続唱から「暗黒の儀式」が捲れた時の絶望感が凄い。
後、初手にないなら要らない。

スピード感を求めて「最速コンボ」を狙う構築を考えていたが、どうやら違いそうな事に気づく。

続唱に掛からず、コンボを通しやすく、手札を揃える時間を貰えるカードを探す。
「意志の力」が実は条件を満たしている事に気づき4枚投入決定。

4枚のカウンターでは不安があり過ぎるので「誤った指図」を2枚追加。

この発想に至ったのが夏頃だったと思う。
ここら辺の調整から「思考の迷走」してる気はする。

一撃必殺を諦めて「水晶スリヴァー」を選択。
被覆が付いて除去されないなら何とか戦えるような気がする。
モロフォンのコスト軽減の恩恵を忘れシングルシンボルの3マナスリヴァーなんかを採用してみたりして続唱でスリヴァーを並べる事ばかり考えていた。
冷静に考えると本当に迷走している。
コンボである事を忘れ、コスト踏み倒しでミッドレンジをやろうとしてるのだから、しょうもない。


ふりだしに戻るのが正解


結果的に最初のコンセプトに戻ってきて組み上げたリストがこちら。

まだ甘さが残る


大きく前進したのは「むかしむかし」の発見。
こんなん0マナの「思案」である。
しかも5枚も見れるのである。
クリーチャーコンボなのだからこれで良い。

これを大会に持ち込む勇気はなく、大会後のフリープレイで対戦した。
対戦相手は「バントイニシアチブ」
現状、最強に近いデッキが相手とあれば燃えないワケにはいかない。

とりあえず3戦やって1-2

コンボがそろわなきゃ試合にならない。
青い軽量キャントリップもないデッキでパーツを揃えるのは至難の技だ。
この部分を改善しないとならない事が理解できた。
やる前からわかるだろ、このド素人が


初の実戦からの改善案


強者に意見を求めたり、対戦相手にも意見を聞いたりしながらデッキを詰めていく段階まで来たのは素直に感動を覚えた。

そんな中で「俗世の教示者」とか良いんじゃないか?
と意見を頂いた。
トップに詰めるので続唱で出しやすくなるし、エンドに打てばドローが確定する。
何なら「カテラン組合の召喚」の上位互換みたいなもんだ。

さすがだなぁと思ったし、採用する気だった。

しかし、何かを見落としてないか?
もっと良いものが無いか?

と考えてたら・・・・・あった。


無料ですがな!!

採用は考えるが、最有力候補に挙がったのは違いない。



地の果てまで駆け抜ける


デッキ考察、一人回しの期間は終わった。
サイドボード構築の為、実戦経験が今後の課題かな?
というワケで少しづつ大会にも出してみようと思う。

色々な発見があるかもしれない。

今後に期待してくだされ。