7月末(オリンピックの開会式とかぶるはずだった日)から野外劇の本番を控えている今、思っていること
演劇の話も仕事の話も雑多にしていくので、ぼちぼちこっちの話も。
表題の通りなのだけど、僕の所属しているgekidanUは、主宰が持つ南千住の3階建ての住宅とその前の駐車場を拠点に活動しているヘンな劇団です。
駐車場スペースに舞台を立てて行う野外劇と、最近は住宅の2階部分をどんどん改装して、その中で芝居したり、劇場っぽくしていく活動をしたりしてます。
野外劇の方は、毎年夏に、隣接する商店会の夏祭りの前後にかぶせる日程で毎年行っています。写真の通りものすごく住宅街でやってるので、お祭りの期間に一緒に乗っからせて貰って、ご近所の方々にご理解とお許しをいただきながら行っています。本当に毎度毎度ありがとうございます。
タイトルの通り、今年に関しては例年のスケジュールにはめたらちょうどオリンピックもかぶってきて、コレはだいぶ違う雰囲気のもんになるぞ…と思って身構えつつワクワクしていたのですが、この状況。さすがに想定外でした。
3月後半以降、バッタバッタと大小問わず様々な舞台が公演中止を決めています。5月中はどこもかなり厳しそうです。
我々はこんな感じで、現状実施に向けて準備を進めています。5月中に役者との顔合わせと本読みの予定ですが、状況を見てZoom顔合わせになるかもしれないです。それもそれで良いかな…。
幸い自分たちの土地で融通も効くし、野外だし、客席配置も自由自在なので、他の催事に比べればかなり恵まれた環境にあるのですが、状況見つつ進めていこうとは思っています。
という現状の中で、5月以降の稽古や役者さんとの創作に向けて、「計画どおりの形式でやれるかどうかわからない前提で芝居を作る経験」をどうやって役者とめいいっぱい楽しみつつそれを野外劇のクオリティに反映出来るか、ということを考えています。
補足しておくと、「計画どおりの形式でやれるかどうかわからない前提」というのは、我々の野外劇では毎度のことなので(毎回天気も違うし、毎回ギリギリで止めるけど酔っぱらいが入ってこようとするし、背景の騒音も全く日によって違うし)、それを座組の誰も経験したことのないこの状況の中で、より強烈に意識してやるのはどんなものになるのか、それは凄く芝居作りの原初に触れれるような気がしてて、上手くやればいい芝居を作る上で大いにプラスになるのではないかと思っています。
上記の通り環境が環境なので、よほどのことが無い限り、何らかの方式で「上演」自体はすると思います。とにかくベストが出せるように、いいものを創りたいな、という今の気持ちです。
頑張っていきたい。