自分のはなしばかり
「生まれて初めて」脚本を書きました。
昨年12月の公演で、自分が演る45分程度の1人芝居(事前に録画した女優さんとの会話なので実質変則的な2人芝居)の脚本を自分で書いてるので、正確には2本目なのですが、他人にやってもらう75分の脚本は、今回書き上げてみて全然別物だな、これは知らない感覚だ。と思ったので「生まれて初めて」と表現したく思っています。
顔合わせ時点でのまだまだタタキの状態の脚本を読んでもらう時気恥ずかしい感じとかそわそわ感とか、書き始めてから完本までの焦燥感と所在なさとか、演劇を初めて8年目にしてこんなに知らない感覚があるんだなと、非常にびっくりしました。
「初めてである」ことがご来場のフックになる気は全然しないので、あんまり言わないようにしようと思っているのですが、初めてにしては、言いたいことがまとまった納得行く形で書けたなと思っています。
純粋にいろんな人に観てもらいたいなーと思っていますし、今まで生きていく中で関わった人には特に観てほしいなーと思っています。
思ったより自分の話をしています。僕に似たキャラが出てくるとかではなく、僕が思っていること体験したこと人に知ってほしいことをハイブリットにえいやえいやとぶっ込んでいったら脚本になった感覚です。
もちろん劇構造的な部分は別途とっても考えてますが、作品の血肉になる部分は僕の血肉をそのままえいやえいやした感じで、とてもすがすがしいなと思っています。
今後は1ヶ月後の本番に向けてこれを人にやってもらうための演出のフェーズですが、今までよりもやりやすいのかやりにくいのか、どうなんだろうか、楽しみにしています。
色々ひっくるめて健やかに創作できています。健やかに創作した人が健やかにお届けするそんなに健やかじゃない話にしたい。
よかったら観に来てください。
gekidanU家公演企画Vol.5
「TREE」
3F「天空家族」脚本・演出 遠藤 遊(gekidanU)
2F「かどをまるめる」脚本・演出 ヒガシナオキ(gekidanU)
●会場
アトリエ5-25-6(荒川区南千住5-25-6) 2F/3F
●日時・タイムテーブル
4月29日(木/祝)~5月2日(日)
29日(木/祝) ◎12時〜 ☆14時〜 ◎16時〜 ☆18時〜
30日(金) ☆12時〜 ◎14時〜 ☆16時〜 ◎18時〜
1日(土) ◎12時〜 ☆14時〜 ◎16時〜 ☆18時〜
2日(日) ☆12時〜 ◎14時〜 ☆16時〜 ◎18時〜
◎3F「天空家族」
☆2F「かどをまるめる」
※受付開始、開場は開演の30分前
●上演時間(想定)
各演目共に70〜75分
●チケット料金
1演目チケット 2,500円
2演目チケット 4,500円
※複数公演チケットの精算は初回来場時
●ご予約
https://www.quartet-online.net/ticket/house5
●新型コロナウイルス(COVID-19)対策について
独自のガイドラインを制定し、感染防止対策を行った上で公演を実施致します。
https://gekidanu.com/wp-content/uploads/21_house5_guideline.pdf
<作品詳細>
「かどをまるめる」
脚本・演出 ヒガシナオキ(gekidanU)
【出演】
秋吉アスカ(天の原演劇工房)
鬼塚貴彬
梶原生吹
関口真生
豊田陸人
みのりぬ
【あらすじ】
月曜と水曜と木曜と土日の19時半くらいに、目の前の十字路をJ-POPを全力で熱唱しながら自転車で走っていくお兄さんの火曜と金曜に思いを馳せてしまう。
夫の親戚の持ち物だというこの家には、真ん中に太い、それはもう太い樹が1本立っている。当然のように。
ここに住むことになった3ヶ月の間、妹の提案に乗り、夫と一緒に見知らぬ人たちと暮らしてみることにした。
「当然」がいっそわからなくなればいいなーと思ったりする、カメラの前では言えないけれど。