私がワクチンを打たない理由(わけ)
外国では「ワクチンパスポート」なるものができて、外食するにもワクチンの接種証明書がいる、という状況になりつつある。自由の国フランスでさえそうなっていて、案の定デモが起こったりもしたけれど、多くの市民は「仕方ないよね」と受け入れているようだ。
実は私はワクチンを打たない派である。別に5Gに接続されるから、とかそういうことを恐れているわけではないし、反ワクチン!!と叫びたいわけでもない。ではなんなのか、ということを明らかにするために、ここで考えをまとめておこう。
昨年の春先だったと思うけれど、情報番組で「この状況を変えるためには何が必要か」という討論がなされていて、その時に「ワクチンはどうですか」という質問が出た。その時の答えは、次のようなものだった。
天然痘がワクチンで撲滅できたのは、変異しないからです。コロナウイルスは変異するので、ワクチンだけでは抑え切れません。
以前、風邪薬というのは症状を抑えるだけで、風邪そのものに効く薬ができたらノーベル賞ものだ、というのをどこかで読んだ。というのは風邪のウイルスはさまざまに形を変えるからで、その意味では「コロナは風邪」である。(「ただの風邪」と言いたいわけでは断じてない。あんな激烈な症状が出るものが「ただの風邪」であるわけがない。)よって、この「ワクチンだけでは撲滅できない」というのは非常に納得のいく答えだった。その点ではインフルエンザも同じようなものであろう。
それなのに、「症状を抑える薬」ができないままに、ワクチンの方が先に完成した。そして各国で接種が始まり、接種の早かった国では劇的なまでに感染者数が減った。しかし、問題はここからだ。「デルタ株」が発生して、イスラエルやイギリスでも感染が再拡大している。一つにはワクチンの効果が薄れてきたこと、二つには、デルタ株には従来株ほどワクチンが効かないことが挙げられるのだろう。さらに、打った人たちの副反応がなかなかに激しい。中日の木下投手の急死とワクチンの関連はもちろん解明されていないけれど、周囲でも「熱が42度まで出た」「熱が上がったり下がったりして、その後もだるさが抜けない」という声も聞く。このような状況を見ていて、私は「効果(重症化、死亡、後遺症のいずれに対しても)と副反応がきちんとデータとして公表されるまでは打つまい」と心に決めた。幸い、リモートワーク大絶賛の職場だし、性格的にも引きこもりで、さらには友だちも少ないので、感染リスクは低かろう。おまけにインフルエンザにも罹ったことがないし、中学も高校も皆勤だし、勤続22年(と半年)病欠ゼロなので、多分免疫力も高いと思われる。せっかくの免疫をいま使わずしていつ使うのか、と思うので、ここは少し粘ってみたい。
というか、本音を言うと、ワクチンを打ったくらいで「これであんしーん」と出歩く人や、「他人にうつさないためにも」などと間違った情報を発信している知事(大阪である)の方がよっぽど怖いわ、と思うのである。
(こういうことを書くと、全力で正しにくる人もいるだろうけれど、もともと接種は任意なので、そこは« Leave me alone, please. »と言っておきたい。)
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