見出し画像

87.【体験談3-③】横浜駅で災害に見舞われて帰れなくなった時の話 〜第3話:予想外の緊急対応〜

~前回のあらすじ~

帰宅難民候補生となった僕ら二人。
一旦、横浜駅構内にある待機所にて待機。

既にそこには、15人ぐらい構内にあるベンチと
階段にちらほらと人が座ってるのが見えます。

みんな、うずくまっていたり、
各々携帯を見て待機しています。


そんな中、A太が1つ提案し始めました。

A太:『トランプ買ってきて、ここのみんな(帰宅難民者)で、
 大富豪でもやりますか」

宇佐美:「ほう、なるほど。(・∀・)イイネ!!」


僕は、反射的に言いました。
でも冷静に考えたら、結構ぶっ飛んでますよね。
でも時間つぶすのには最適。素晴らしい案だと思います。

新しいつながりも増えるかもしれない。
なにこれステキやん、って思いました。

そんな感じのことを言うようには見えない
真面目そうな彼なんですが、
彼にはそのギャップがあります。

それが彼の魅力です。

僕は彼のようなネジ8本ぐらい飛んでる
発想が好きなんで、先ほどのリアクション通り、
その提案に乗ることにしました。

深夜1時頃。僕らは、一旦横浜駅の改札に出て、
すぐ近くのドンキにパーティグッズを、
何個か買いに行くことにしました。

『どんな人達があそこで電車待ってんだろーな』って
なんだか知らない人と一緒に過ごせると思うと、
緊張はせず、逆に面白いネタになりそう!

そんなこんなで期待に胸膨らましてドンキに向かいました。

ドンキである程度のパーティグッズを買いました。
信じられますか。これ、横浜駅構内でやるんですよ。

それを買ってから駅に戻り15分。

いざ駅構内に戻ってきた時間は、深夜1時半。

もう真夜中にかかわらず、駅員さんがメガホンを持って、
喋りはじめました。

「JRに乗車予定だったお客様!!」」
「こちらに2列で並んでください~!!」
「電車が動き始めます!!」


おいおいおい、買ったばっかだぞ。
せめて、ココの人たちと楽しませてほしかったな。

なんて強気に思ったのですが、
まさかの深夜1時半から電車が、
動き始めるなんてことある!?

そんなことを思い、僕らは嬉しさ反面驚きを隠せません。


え!電車あるんかい!というか電車出せるんですか!
って思いながらも、A太と一緒に急いで、
改札前に向かいます。


辺りを見渡すと、およその人数で、
カウントすれば、約300人ほどの混雑具合。
大変なことになっております。
 ※正確な人数は、わかりかねます。

この時間にここまでの人数が駅にいるところは、
人生で初めて、見たかもしれません。

『この状況下で、電車を出すJRが凄いな』
そんなことを思い、電車の発車準備が、
できるまで待つこと30分。

電車の駅員さんがアナウンスし始めたのです。

『ええー…みなさま…』

『各JR線の電車を出すことが、
 非常に困難となりました。』

『これから皆様の帰宅先の最寄り駅まで、
 タクシーを代行で出します。』

深夜2時半。

JR横浜駅側、約300人に対する
帰宅難民者の個別タクシー代行の
対応が始まります。



つづきます。ではまた👋

いいなと思ったら応援しよう!