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88.【体験談3-④】横浜駅で災害に見舞われて帰れなくなった時の話 〜第4話:遅れてきたNewヒロイン〜
画像引用元:https://blog.goo.ne.jp/in-archi-studio/e/d30f877367501bf1e7474caa7f06d442
~前回のあらすじ~
え?と思われる方もいるかと思いますが、
横浜駅にいる人たちは約300人近い人数で、
(冷静に考えたらもっといたかもって思います)
ごった返しています。
駅ビル改札抜けた出口付近にも、
たくさんの帰宅難民の人たちがいました。
僕らも、ようやく駅構内にいたところから、
改札を抜けて今回の地震の影響がどれほどの
ものなのかを再確認しました。
このタクシー代行を、人数分代行すると
判断したJR側の咄嗟な対応は、
本当に凄まじいものです。
この規模のタクシー代行は、
近年稀にみる対応だと感じました。
個人的な感想にはなりますけど、
あまり聞いたことがありません。
僕らが、改札前で待って車掌さんが、
メガホンで話し始めます。
車掌さん『えー、これから帰宅される駅ごとに
アナウンスしていきます、その駅ごとに
集まってください!
まずは、中央線の新宿駅に行かれる方、
こちら右手にお集まりください!』
あぁ、なるほどと。
JRの各線の駅によって、
グループ分けしていきながら、
人を振り分けていくのか。
早々あまりないことですよね。
こういうの経験されたことある人いますか?
僕にとっては、かなり珍しい光景でした。
大都会横浜での地震の影響恐るべし。
1時間経ったころには、各最寄り駅ごとに、
グループ分けがされていました。
総武線、山手線、東西線、横浜線、京浜東北線…
改札前に帰宅難民者が、駅ごとに続々と、
集まってきました。
車掌さん『続いて、〇〇線の、
□□駅(最寄り駅)に帰えられる方、
こちら左手の列に並んでください~~!』
と言うことで、ついに僕らの最寄り駅の出番が
廻って来ました。
並びに行こうと、列を見てみると、
総勢約150人ぐらいの、
大きな列が目の前に列になっていました。
こちらに並んでくださいと大蛇のように伸びた
大きな列の最後尾に並ぶ僕たち。
宇佐美:「これ…今日俺ら帰れるんかな」
そんなことを思って、僕とA太氏は、
渋々その列に並ぶことにしました。
タクシー代行は、三人でひとつのタクシーに
乗り込みます。
なので、もう一人乗りに来るということで、
近くに居た40代のシステムエンジニアの
女性の方(B子さんとします)が乗ることになりました。
仲間入りです。これで僕ら最寄り駅までいく
タクシー相乗りメンバーは3人になりました。
宇佐美:「ちょっとの時間ですがよろしくお願いします。
頑張って今日乗り越えましょう。何かの縁なんで」
B子さん:「よろしくお願いします。
なんだか、大変なことになりましたね」
3人で雑談しながらも僕らが、
タクシーを長々と待っている時でした。
蛇行列になって並んでいる時に、
ちょうど折り返しの列に居た、
5人のメンバーが目に入りました。
【目に入った5人のメンバー】
①40代ぐらいの会社終わりのおばちゃん。
②30代後半のスーツを着た気難しそうな兄ちゃん。
③20代前半のリクルート姿の女の子。
④40代の作業着来てる気弱そうなおっちゃん。
⑤20代の大学生っぽいカジュアルな服着た男の子。
"この5人もこんなことなかったら、
絶対に巡り合わなかったんだろうな~"
そんな感じのことを心の中で呟きながら、
携帯をいじってこれから戦っていく
長い長い待機時間を僕ら3人で待っていました。
すると、そこに。
一人の40代主婦っぽい女性が、
そこのグループに割り込んで入ってきました。
40代主婦おばちゃん:
「みんな!!(①〜⑤に向けて結構大きい声)」
「こんなとこ居続けたらダメ!!!」
「ここから抜けないと、
私たちいつになっても帰れない!」
「ここから一刻も早く帰るためには、
ココで待っててもしょうがない!」
「ここのタクシー待ちの列から、
私たちは飛び出さないと」
「外に出たらタクシーはいくらでも
見つかるはず!」
「最低2台のタクシーあれば、
皆帰れるはずだからここの列から出よう」
おぉーーーー☆⌒ヾ(*゚∀゚)ノーーーーっと!?!?
何やら新展開な予感!!!
僕は横目でその光景を見ていました。
②のスーツを着たお兄ちゃんは、
腕組みして険しい顔をしていましたが、
すぐに彼はこういいました。
②兄ちゃん『よし…行くか。』
他の4人『うん!みんなで行こう!』
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え、ちょっ、ちょっと待って。
これなに?映画の撮影?
カメラどこ??
※おばちゃんの言葉セリフみたいですが、実話です。
何だか物語が始まるBGMが、僕の耳に届いてきましたね。
しっかり聞こえました。
だいぶ壮大な音のイメージです。僕が思うに。
映画のミッションインポッシブル状態です。
こうやって物語って始まっていくんだろうし、
急展開を見せていくんだと。
映画おばちゃんから冷静に学んでしまっている
自分がいることに気づいてなんだか違和感でした。
むず痒い、笑
そんな僕らですが。
ここから、僕達も本格的な、
脱出計画を企てる動きを、
見せていくこととなります。
続きます。ではまた👋