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139.【HIPHOP・経験談③】第3話:Rap4つの概念「LIVE Showcase」「MC Battle」「Freestyle」「サイファー」について 〜僕なりの観点で話させて貰ったのと2人のMCを紹介させていただいた〜

〜前回のつづき〜

【1."Rap"のイメージってどんなでしょうか】

皆様Rapをすることというのはどんなイメージなのか問いてみたいので質問させていただきたい。

FreestyleできるのがRapという印象でしょうか。

yo.とかyeah.が言えればRapなんでしょうか。

Rapper=頭の回転が速く言葉数が多いのがRapなんでしょうか。

世間的なイメージはさまざまあります。
主なイメージはざっくりこんな感じでしょう。

これは前々回のblogでも少し書かせていただきました。

持論を言うと、どれも正解でありながらも不正解な事なんてモノはないなと思っております。
今では音源でRapしてるMCというのが世の中圧倒的に多いのではないでしょうか。
僕が統計なんかは取っていませんが、むしろそっちが元々のHIPHOPのスタイルですね。

ご存知の方も多いかもしれませんが、それが本来のRapでありHIPHOPです。

今回、Rapというカルチャーについて4つの違いがあることを、僕なりの言葉で書かせていただければと思います。

LIVE Showcase
MC Battle
Freestyle Showcase
サイファー(Cipher)

モノ好きさんは、是非読んでみてください👇

【2. 大きく分けて4種類のRapがあるはず】

■LIVE Showcaseについて

皆さんお馴染みのLIVEは持ち前の楽曲を披露するLIVEのことを言います。

皆さんが思う「○○のライブ観に行こうよ~」のヤツです。

僕はどちらかと言うとこのタイプに該当します。

音源で伝えたいことをまとめて、生のライブでしっかりと伝えていくタイプです。
基本的に僕は音源を愛情深く気持ちが乗った歌詞で自分は勝負をします。

『キュウビコジャレシチヘンゲ feat.sun-miish.』

上記のライブは、懐かしの新宿HEADPOWERでのLIVE映像です。
全員ロックアーティストやアコギを弾くアーティストでしたが、そんな中でHIPHOPのジャンルは僕(そして相方)だけでした。

僕らだけがHIPHOPのジャンルなので、ある意味一番インパクトのあるライブをしようと思ってLIVEには臨ませていただきました。

こちらは、主催の LEVERSIでパフォーマンスしたLIVE映像です。

音源を生で伝えるパフォーマンスができるどうかを意識した1日だったように思えます。
上手く歌えるかどうかも大事ですが、それよりも伝えたいことが伝わるように言葉だけではなく、魂で伝わるようなLIVEに憧れていたんでしょうか。
※今はLIVE活動休止中。

実際に来てくれたはじめましてのお客さんには自分の経験からなにか受け取れるものがあればなと思いLIVEに挑んでいたような記憶があったなと、今思い返して感じます。

そして『ご縁で巡り合えたこの機会を大切にしたい』というのはこの時伝えていたような気がします。

ステージ上では感動を与えられるかどうかを考えていますが、人それぞれの観点なので一概に感動させれるかどうかはその人の見え方次第かなと。

どこを見てパフォーマンスをするかを意識してセットリスト(ライブでやる曲のリスト)は決めたりはしていました。
下準備は大事ですし、むしろそれが楽しい。
ただ、やはり自己満ではなく練習あるのみだなと感じました。

練習できる曲は積極的にLIVEをイメージしてスタジオや外で歌ったりしていたこともありました。

恥ずかしさだったり「誰か聴いてるんじゃないか」と言うのは一瞬だけ思っていたことで、逆にLIVEパフォーマンスの意識付けになったんじゃないかなってちょっと懐かしいですね。3年前ぐらいの出来事です。

■MC Battleについて

Rapが流行り始めたのは、間違いなく2つの番組がきっかけだと思います。

世に知れ渡ったのは、Zeebraオーガナイズの『高校生ラップ選手権』そして、『フリースタイルダンジョン』です。

当時、動画サイトに違法アップロードされて出回ったのが流行の火元になっているのは言うまでもありません。(youtube、Instagram、TikTokですね)

地上波深夜枠に初めて登場した『フリースタイルダンジョン』はかなり衝撃でした。
「地上波でMCバトルが見れる時代が来るのかよ…」とリアルタイムで第一期から釘付けで見ていました。

※フリースタイルダンジョンとは…
挑戦者(チャレンジャー)がモンスターのMCであるいずれか4人とラスボスの般若を倒せば、100万円の賞金をもらえるという画期的なルール。

これは、男心くすぐられます、笑
RPG要素を取り入れたプロデューサーは、天才だなと思いました。
(演出のポップさも含めて、当時は面白く観ていましたね)

この2つの番組が世に放映されてから、凄まじい勢いでBattleヘッズが増えてきました。
(特に中学生や高校生じゃないですかね)

夢を見ていたタダの悪いやつや、冴えない人でも、Rapperになれる、そんな夢や希望を与える側になれるHIPHOPというのはやっぱり面白いっすね。

■Freestyle Showcaseについて

今回は、主にRapの概念の違いについて僭越ながら話させていただきます。

どちらも『LIVE』であることは変わりないですし、生ものであることは変わりありません。

即興でその場のバイブスに任せて、一瞬一瞬の空気感を掴み、その時の気持ちを素直に吐露してRapするもの、それがFreestyleかと思います。

名前の通りFreestyleなので、基本的には自由です。

いくら音痴だろうがなんだろうが、"韻"というものを踏んでいようがなかろうが、その発信している人がRapだと言えば「Rap」ですし、そのMCがFreestyleだいえば「Freestyle」だという事です。
あまり「こうじゃなくてはならない」というのがなくロジックで遊ぶのもありだし、完全感覚的にやってもFreestyleです。

踏んでなくても即興でbeatに乗りながらメロディをつけて歌うことでも、それはその人なりのhiphopな訳です(持論ですが)

基本的にそんな気がしています。

なので、僕の中ではFreestyleは一個のコンテンツだと思っていますし、一個の武器でもありコミュニケーションツールだと思います。(もうFreestyleはやってないですけど)

音楽をやっている人がその場で繋がれる共通な遊びってイメージですね。

そんなFreestyleのみでLIVEをしていたアーティストっていうのが、中にはいます。
そのRapperは僕が知る限り2人ほどいます。

Battle界隈で、有名なMCで言うなれば"GOMESS"と"輪入道"かと思います。
※歴としては大先輩ですが、blogなのでアーティスト名のみで呼ばせていただきます。

今回、こちらの2名を僭越ながらご紹介とさせていただきます。

ではいきましょう👇

①GOMESS

画像引用元:https://www.gomeban.com

彼の音楽は、言葉の紡ぎ方や想いの乗せ方、詩を読み込むような即興の"ポエトリーリーディング"を武器にしているMC。

とにかく吐き出す言葉の美しさに芸術性があり、胸を打つパンチライン(印象深く刺さる言葉)が多いです。
まず、感性の部分が人一倍研ぎ澄まされているような気がしています。

彼は音源もリリースをしていますが、自身が持つ『自閉症』と言う持病をある意味strong  pointとして即興で言葉を作り出しています。

その一瞬の感性からくるキャッチ力は、GOMESS自身の視点だからこそ。
流れるような胸を打つパフォーマンスや感受性は圧巻です。

②輪入道

画像引用元:
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/輪入道_(ラッパー)

彼のRapは情熱に溢れ、とにかく相手を凄まじく罵倒することもありながら、相手へのリスペクトもしているbattleも多々見受けられます。
とにかく心の底からリスペクトができる熱いMCだと個人的に感じます。

彼は、現役駆け出し間もない頃は音源を持ち合わせることなく、全Freestyleのライブパフォーマンスをしていたようでした。

それは、彼の自叙伝でもある"俺はやる/著者:輪入道"に記しています。

画像引用元:
https://www.amazon.co.jp/俺はやる-輪入道/dp/4801304729

彼は執筆活動もしているMCです。
様々な背景があり、かなり紆余曲折合っての今があります。
とにかくhiphopに生きていた過去を知って、彼のlyricが更に響いてきます。
とにかく面白い、自分が経験していない知らない世界を知れるのが自叙伝の面白いところ。

彼は、今日本を代表するBattle MCだと言えます。

■サイファーについて

大きくFreestyleの中に、サイファーというカルチャーがありますが、あえて別にして話しをします。

サイファー(cipher)はアラビア語で「0(ゼロ)」を意味します。
円になりスピーカーを囲んでやるところからその呼び名になったようです。

ラジカセやデッキがない貧しい人は、口でビートを作り出し、Human Beat Boxを奏でて、その場で各々自由なテーマでRapをする文化もあります。

色んなところにFreestyleで腕試しするRapperが今は数多くいます。
サイファーというのが、今は各都道府県に増えて来ていることは知っていますでしょうか。
それは上記で書いた番組2つをきっかけにしています。
Battleヘッズは本当に増えましたね。

ココまで増えたのは、意外にも挑戦することに関する努力を認めてくれるMCが増えたからです。
寛大な心を持っている人たちがRapperにいますし筋を通す人が結構多いんですよ?(偏見、ダメ、絶対)

そしてサイファーは、平和な遊びです。
バトルとはちょっと違う別の競技な気がしています。

言葉と言葉のぶつかり合いはBattleなので、勝負事です。
相手の言葉の揚げ足を取ったりバカにすることや罵り合うことが彼らの土俵のルールです。

ただ、サイファーはpeaceでありながらもrespectを込めた言葉遊びです。頓智で返したり、その場のグルーブを楽しむもの。
独りよがりではなく、そこの空気をみんなでpeaceに笑いながら作り出すことこそがサイファーだと僕は思います。

【3.つづく…かも?】

これ…話してたらキリがないことに気が付きました(遅い)

僕の長いblogにお付き合いいただいた皆様。
多大なる感謝とrespectを送ります。
本当にありがとうございます。

初めて、ココまでの文章をnoteで書いたような気がします。
4000字を超えましたね、笑

Rapについてはいくらでも書けてしまうので今回はこの辺で、笑

では、また👋

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