星座風
星座風とは、星座がよく見える場所でのみ吹く風で、風自体がキラキラ光っている。その時に見える星座によって吹く風の性質が違ってくる。星座に雲がかからず綺麗に見えれば見えるほど強い風が吹く。見える星座によっては人のストレスを軽減させる効果のある風もあり、とても重宝されていた。都会ではあまり見られないため、わざわざ田舎へ風にあたりに行く人も少なくない。
しかし、星座風には欠点もある。見える星座によって吹く風によって効果が違うと言ったが、ストレスを軽減させるような人間にとっていいことをもたらす風もあれば、当然悪い影響をもたらす風をある。例えば、天秤座が見える時にはどことなく不快な気持ちになったり、牡牛座が見える時にはみんなの口調がきつくなったりする。なのでそういう時は見える地域全体の治安が悪くなってしまうことが多々ある。
星の中には流星群もある。年に数回しか見ることが出来ない流星群には普通の星座が見えた時の5倍の効果が期待される。それにより、流星群を綺麗に観測できる場合人々は見える地域へ一気に移動するのだ。
あるとき、ふたご座流星群が日本全域でとても綺麗に観測できるというニュースが流れた。双子座の風には人の金運を上げる効果があり、その5倍の効果を期待できるふたご座流星群には多くの人が興味を持った。日本には海外からも本当に沢山の人がふたご座流星群を目当てに訪れた。
よる10時ごろ、流星群が流れ出した。本当に綺麗に見えたため星座風はとても強く吹いていた。しかし、ニュースがふたご座流星群だと報じたその流星群は実はみずがめ座流星群だったのだ。みずがめ座流星群は人々の暴力的精神を掻き立てるという効果がある風が吹く。そのため日本全域で大規模な戦争のようなものが起こった。一人一人が殴りあっていた。そんな中追い打ちをかけるような出来事が起こった。とても強い星座風に乗ってみずがめ座流星群は日本にどんどん墜落してきたのだ。日本には世界のほとんどの人が集まっていたため、被害は大きかった。
日本人は海外に住んでいる人以外は全滅だった。残った人達は同じような出来事が二度と起こらないように対策を考えた。間違った報道がされても問題がないように、星自体を見えないようにしてしまおうと考えた。そして地球全体を濁ったガラスで覆ってしまった。
地球に住む人々は星を見ることが出来なくなり、星を癒しにしていた人たちには打撃だったが、同時に色んな地域で治安が良くなっていった。次第に人々は星以外のことで癒しを得たりストレスを解消できるようになっていった。