◯◯が出来たら◯◯出せる問題
【はじめに】
最近TwitterのDMにて、相談メッセージを頂くことがある。
「◯◯が出来たら◯分◯秒出せますか?」
おそらく安心を求めてのメッセージ。
noteを通じて考えをお伝えしたいと思う。
僕自身はそういった試験的なメニューを受験における「一つの科目」と捉えるとよいと思っている。
例えば、英語で200点満点を取れたしても、
900点満点の試験では1/4にも満たない。
一部科目で健闘しても、弱点科目が足を引っ張り、目標の学校には進めないこともある。
これはトレーニングにおいても、おそらく同じ。
1000×5(2′58 r200)を行えても、5000m14分台が出せるとは限らない。
【僕の経験談】
5000m13分台を出すには、400×10(r100)でTotal14′40を切れるかどうかで決まると言われたことがある。
<6月10日 400×10(r100) Total 14′26>
<7/18 ホクレンDC5000m 14′06>
あれ??
原因はおそらく、高強度練習が頻回だったのに対し、中強度(閾値強度)での練習割合が不足していたためと考えている。
(※ピーキングがずれたのも影響)
「突っ込めこそするが、粘れない。。」
一般的にパフォーマンスを説明する要素は以下の3つであり(Joyner,1991)、個人的に思うこれらの改善練習をざっくり挙げてみる。
①VO2max(最大酸素摂取量)
⇒レペ、ショート〜ミドルインターバル
②AT値(血中乳酸が急激に増加する値)
⇒ロングインターバル、ペース走
③ランニングエコノミー(単位時間あたりの酸素消費量)
⇒適切な減量(BMI調整)、暑熱順化、ウェイト、動き作り等
直近の自分はレースが近づくにつれ、 レースペースにこだわるあまりに①を重視し過ぎてしまい、②と③に充てる時間が少なかった。
ホクレン期間は練習番長とも称されたが、個人的には特定の高強度練習を頻回にこなし、その練習の耐性がついたことで実際の5000mの走力以上に走れてしまった印象。
話が逸れましたが、何が言いたいかと言うと
バランスの良いトレーニングが重要であって、特定の練習をこなせるかはそれほど重要ではない
ということです。
もっと言うと、バランス良く鍛えていても
レース戦術によっては裏切られることもある。
自分自身、今後も気をつけていきたい。
ではでは!