まさに「龍神」NIPPON!

私は中学生の頃、バレーボール部でした。

父が当時勤めていた会社のバレーチームでプレーしていて、
小さいころから観戦していた影響です。

父の兄(おじ)もバレー部、
私の妹もバレー部でした。

バレーを始めた13歳、初めてテレビで全日本バレーをみました。
前監督の中垣内さん、大林素子さんなどが現役の頃です。

その頃から、バレーの栄光は過去の事。
しかしかつてはお家芸だったため、メディアの扱いも大きかった。

その扱いもどんどん縮小。女子はまだ結果が出ていたため
よかったけど、男子は本当にもう、わかりやすく扱いが減った。

その頃もずっとみていました。
やはりみていて、楽しいからです。
スカッとする場面が多くて、展開が早くて
面白いんです。

石川祐希選手が出てきて、NEXT4と銘打って
少し人気を盛り返したのもつかの間、
リオに行けなくてまた低迷。

面白い試合をいっぱいしていたので、
取り上げられないことがとても悔しかった。
でも結果が全てなのも事実。

私が思うに、一番の転換期は
石川・柳田選手がメインだったころに
清水さんと福澤さんが先輩でベテランであったこと。

彼らは、自分たちの世代までの負の遺産を
完全になくそうとしていました。
後輩たちが、のびのびプレーして結果につながる環境になるように尽力していました。

私が若い頃見ていた違和感は当たっていたんだと思いました。
一般社会にも多々ある、必要以上の無駄な上下関係。
勿論、尊重の念は大切だけど、
くだらない思念はいらないと、私も思います。

そこから石川・柳田・西田が出てきて
彼らも下の世代と結束し
結果へこだわり出したことが、それまでとの違いかと感じます。

バレーの状況を本気で変えたい。
絶対に勝ちたい。
そういう思いが、少しずつ重なって、昇華して
今回の結果になるべくしてなったんだろう。

昇っていくことって、本当に…辛い。
変えていくことってものすごく大変。
彼らは今まさに過渡期。一番きついだろうけど
一番楽しい時でもあると思う。

そして、藤井さん。
彼のプレーも、見てきました。
今回、ここに藤井さんがいたら関田選手もとても心強かっただろうと思う場面が多々ありました。
人の運命とは、本当に不思議でどうしようもないことも多いです。
しかし皮肉な事かな、それが彼らの気持ちをさらに変化させることになります。

オリンピックも自力出場できないことが普通になってしまった状況から、
最終予選またずして、一気に決められるようになるとは・・

組織は、個々の能力もめちゃくちゃ大事だけど
組織力、意思の疎通度、能力の活かせる環境であるかが
とても大事なんだと
今回のWCUPでよくわかりました。
エジプト戦とスロベニア戦、数日しかないんですから
いきなり能力が上がることはないでしょう。
その中であれだけ見違える雰囲気ですから。

色んな事を全て力にかえ、
過渡期にも真っ向むかっていく彼らは
まさに昇龍、「龍神」日本です。

清水さん、福澤さんが解説で心から嬉しそうだったのが
とても微笑ましかったなー(笑)
選手の皆も、楽しそうに二人と話しているのも素敵だった。
いい関係性なのがうかがえた。

今夜はアメリカ戦!
オリンピック決めた者同士。だからこそ勝ちに行きたい。

あーしかし、20年以上バレーみてきて、
こんな日が来るとは。
バスケやラグビーファンもこんな気持ちだったのかな。






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