豆腐屋のひとり言 朝が早いわけ
豆腐屋の朝は早い。
1番早い者で午前1時には工場にいる。ボイラーのスイッチを入れ、前日から水に浸けた大豆を炊いていく。
昔から豆腐屋の朝は早かった。理由は朝食に間に合わせるため。保存の技術など無かった時代、朝に食べる豆腐はその日の朝に造っていたわけ。フランスのパン屋さんと同じ。
今では朝の食卓に、その日に造った豆腐が並ぶことはまず無い。京都市内のスーパーに出来立ての豆腐をトラックで配達しても開店は9時か10時。朝ごはんには間に合わない。
じゃあ何故深夜から豆腐を造っているかというと遠方に出荷するためで運送会社の集荷時間に間に合わせるから。物流は進んだけれど、やっぱり関東とかだと製造翌日に店頭に並ぶことになる。
造りたての服部の豆腐が朝ごはんに食べられるホテルが京都には何軒も有ります。京都においでの際は是非。
今日も暗いうちから豆腐を届ける豆腐屋のひとり言でした。
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