批評会の記録:vol. 165「隣人」
Striking Anew vol. 165「隣人」の批評会を記録したものです。
テーマ作品
登校は登山「愛しき隣人」
・すごい太宰っぽい、再現度高い
・「書けない」っていうの、すごい分かる
・太宰オマージュ?
・「私の創作を支えていたものは、不安でした」に共感できる
透瀬いと「あの日映した空を掬う」
・全体が青々している
・透明な作風
ドクダミ「いつだっていつかは」
・ストレートなのも良い
・「いつだっていつかは」が並んでいる部分が良い
・言葉はストレートだが、内容は抽象的。表現も漢字でなく柔らかいひらがな
・もやもやとしたものをそのまま吐き出しているような印象
・暇すぎても忙しすぎても、という部分がとてもわかる。やはりある程度の忙しさは必要なのかなと
餅屋「暗く湿った場所で」
・これを「隣人」っていうテーマにするのが面白い
・戯曲っぽい
李音「出会いは突然に」
・全部続けて書いてあるのが流れるようで良いなと
・王道のラブストーリー
自由作品
尾井あおい「ハッカ飴」
・初めの3行と最後のギャップ
・「スーッ」と「スーツ」の重なり
・最後の「舐められている」が、「馬鹿にされている」という意味なのかな
・この「スーツ」はリクルートスーツ? 舐めるように見られている?
ビャンビャン麺怜悧「未完成交響曲」
・「落ちたのではなく降りた」っていうところが好き
・哲学好きが伝わってくる
・〈在る〉が連呼されているところが好き。見る度に頭に浮かぶ情景が更新されていくよう
・「ルソーとチャーチルとマネ」っていうチョイスが気になる。なぜこの3人?
北海道牛乳プリン「街の風呂屋」
・のんびりした話で良い
・不安もあるけど明るい、みたいな終わり方が好き
・読後感がすっきり
宿身代の悪魔「不撓の高潔と未熟な純血」 前編
・自分で世界を0から作るっていうのがすごい
・ソウルシリーズの影響を感じた